最強の地下アイドル・仮面女子の川村虹花(ななか=21)が28日、都内で総合格闘技デビューに向け公開練習を行った。

 9月にプロレスデビューした川村は、今月10日に新たな挑戦として「総合格闘技参戦」を発表。日本唯一の女子総合格闘技団体「DEEP JEWELS」が12月3日に開催する新宿フェイス大会への参戦を表明した。

 この日、川村はステージ上で山崎剛コーチ(40)を相手にスパーリングを行い、鋭いパンチやキック、柔術を披露した。

 対戦相手で、ハーフのREICA(18)は打撃が得意な選手。公開練習後の囲み取材で、川村は「今まで人に思いきり殴られる経験がなかったので、殴られる恐怖がないわけではない。でも、練習でプロの選手の方たちと練習してきて顔にも当ててもらったりしたので、試合も一生懸命頑張ります!」と意気込んだ。

“アイドルは顔が命”の面もあるが「メンバーから『本当にやるの?』と言われました(苦笑)。いろんな試合の動画を見て、試合後に顔が腫れたり、血だらけだったりあるので…不安はありますね。でも、この試合が終わっても格闘技もアイドルも続けていきたい」と決意表明した。

 目の肥えた格闘技ファンを納得させることはできるのか? 格闘技雑誌の編集者は「当然ですが、ファンや関係者の間でアイドルの総合格闘技参戦には懐疑的な見方もある。対戦相手も総合格闘技を『ナメるな!』と手加減する気は一切ありません。それだけに、川村がもし勝つようなことがあれば、大きな話題になるでしょうね。実際、川村も本気で練習をしてきているし、キックは女子としてなかなかのものがあります」と話す。

 川村自身も「週6日、午前9時から午後4、5時まで練習をしてきました。その後に(仮面女子として)午後6時から2回ライブがあったら、11時くらいまで…大変でした」と過酷な日々を振り返った。

 果たして、川村はアイドル史に新たな1ページを刻めるか。