パクリ疑惑の中国アニメを放送するテレ東の狙い

2013年01月26日 11時00分

 4月から放送される日中協力制作のフルCGアニメ「トレインヒーロー」(テレビ東京系)のコンセプトやキャラが同局で放送していた「超特急ヒカリアン」(1997~2003年)に丸かぶりだと話題になっている。

「トレイン――」は中国のアニメ制作会社「カーロンアニメーション」が作画などを担当。登場する電車のキャラがロボットに変身するなどの基本的な内容が「ヒカリアン」と同じで、絵のタッチも似ていることから“パクリ”疑惑が浮上したが、本家のテレ東がパクリにひと役買っているとは考えられない。

 テレ東のアニメ関係者は「確かに基本コンセプトは似ている」としたうえで、「以前『ヒカリアン』がコピーされて中国で放送されそうになったこともあったが、今回はビジネスとして構想などもきちんと話し合っている。空前の高速鉄道ブームの中国市場で受け入れられるものが、たまたま鉄道だっただけ」。

 両社は11年1月に協力制作を契約した。制作実務は中国が行い、テレ東は制作費を出資する代わりに中国以外での放送権を獲得することで合意した。「トレイン――」のテレビアニメ26話分に加え、映画化も決定。だが、日本で上映する予定はない。

 前出の関係者は「娯楽の少ない中国では大人も映画を見に行くかもしれないが正直、30分のアニメでも大人が堪えられる内容ではないため、日本では確実にターゲットが幼児に絞られてしまう。映像よりもキャラクタービジネスに注目している」と明かす。

 玩具メーカー「タカラトミー」と組み「トレインヒーロー」のオモチャを世界で展開するのが狙いなのだ。日本ではアニメの放送開始に合わせて4月から発売される。

 台湾や韓国でのアニメ放送もほぼ確実で、世界最大の市場・中国を中心に世界中でキャラグッズを展開できるのはテレ東。“パクリ”どころか、実はウハウハの超ドル箱コンテンツだった。

 

【関連記事】

超有害な黄砂が日本に降り注ぐ

酒井法子 北京イベント出席は本格復帰の布石

非難集中の鳩山元首相は「気の抜けたコーラ」