アイドルファン組織的キセル事件 ネットワーク数百人の悪質手口

2017年11月25日 16時30分

 組織的キセルネットワークの存在が明らかになった。JR東海道新幹線でキセル乗車を手助けしたとして、警視庁保安課は24日、都内の私立大3年・山下貴史(22)と無職・山本孝太郎(35)の両容疑者を電子計算機使用詐欺容疑などで逮捕したと発表した。

 山下容疑者はアイドルグループ「HKT48」のファンで、別のファンのキセル乗車を手助けするため、駅構内であらかじめ準備した入場券を渡す「MK(迎え)」と呼ばれる行為を繰り返していた。

 逮捕容疑は山下容疑者が9月17日、岡山駅から新幹線に乗車した会社員の男(26)に東京駅の入場券を渡し、運賃の支払いを免れさせる目的で、東京駅構内に不正に立ち入った疑い。

 山本容疑者は9月11日、広島駅から新幹線に乗車した会社員の男(22)ら2人に東京駅で入場券を渡して改札を抜けさせ、運賃1万8040円の支払いを免れさせた疑いが持たれている。

 両容疑者とも自分と依頼者の分の入場券を重ねて改札に通し、ホーム内まで“侵入”。不審に思った駅員の通報で犯行がバレた。

 MKを務めた山下容疑者らは、1回当たり2000~3000円の報酬を受け取っていたそうで「4年前から150回ぐらいやった」と供述。「キセル乗車の手助けができる者は、福岡・大阪・名古屋など各地におり、ネットワークは数百人に及ぶ」としている。

 全国を駆け巡るアイドルの追っかけファンにとってネックは交通費。それを浮かせるため、コンサート会場や握手会で知り合ったファン同士が“共謀”。10年前からSNS上でキセル乗車のやりとりが横行しているという。

「無職の山本容疑者に至ってはMKをなりわいにしていた可能性がある。1日に何人ものキセル乗車を手助けした疑いがある」という。

 なお、キセル乗車した会社員3人は、鉄道