歌手の浜博也(55)が22日、都内で歌手生活35周年を記念したディナーショーを行った。

 浜は1982年に「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」の3代目ボーカリストとしてデビューし、現在はソロ歌手として活動。ディナーショーでは恩師である鶴岡をゲストに迎え、東京ロマンチカ時代の「小樽のひとよ」などを200人のファンの前で披露した。

 この日は10月5日に亡くなった初代ボーカル・三條正人さんの四十九日。三條さんを「憧れの人だった」という浜は「こういうタイミングで東京ロマンチカの歌を歌えるとは思ってもいなかったけど、これからは鶴岡イズム、三條イズムを歌いつないでいければと思っています」と語った。

 一方、鶴岡は三條さんが亡くなる直前の9月末に一緒にステージに立ったことを明かした。

「東京ロマンチカの仕事で特別ゲストとして来てもらった。車椅子の移動で、ステージに立っているのもつらそうだったが、しっかり歌っていた」と振り返り、「素晴らしい仲間であると同時に良きライバルだった」とキッパリ。「彼の歌声に負けないように演奏しようと思っていたし、ああいう声を持っている人は少ない。彼は死んではダメな人だよ」としみじみ語った。