女優・佐々木心音のヌード魂「この作品を通じてAVへの偏見が変わるといい」

2017年11月21日 10時50分

 人気AV女優・紗倉まな原作の映画「最低。」(25日公開、瀬々敬久監督)で主演した女優・佐々木心音(27)が19日、本紙の取材に応じた。「第30回東京国際映画祭」(3日閉幕)に正式出品された同映画で、若手人気AV女優・彩乃役を演じた佐々木は作中で「あでやかなヌード」を披露。ヌードへのこだわりは相当なもので「作品によって“合う裸”“合わない裸”があるんです。今回も監督と話し合って、ヌードを仕上げました」と熱く“プロ魂”を語った。

 ――AV女優役のオファーはどう感じた

 佐々木:紗倉さんの原作もすごく好きで、すぐに「ぜひやりたいです!」と即決しました。これまでさまざまな作品でヌードになっているんですが、脱ぎ倒してきて良かったな、と思いました(笑い)。単に業界の裏話ではなく、そこには一人の女性の物語がある。芝居でいろんな顔を見せなくてはいけなかった。実は撮影中はずっとモヤモヤとしていて、完成するまでは手応えがなかったんです。

 ――東京国際映画祭での反応は

 佐々木:すごく評価していただいて、自分の中ではモヤモヤしていたのに「これで良かったんだ」とうれしくなりました。プライベートでも悩みがあって、肌荒れもひどくてニキビもあった。スッピンのシーンではそれが目立って、完成した映画を自分で見た時には、ものすごく落ち込んだりもしたんですけど、逆にリアリティーが出たようです。自分の中ではターニングポイントになる作品。「モヤモヤで現場にいてもいいんだ」と一つ世界が広がりましたね。

 ――映画における「ヌードの力」とは

 佐々木:女性ってすごく神秘的で癒やしの存在という一面がある。それが一番発揮されるのがヌードになった時だと思うんです。瀬々監督も映画におけるヌードの重要性を力説していたようですけど、映画に力を与えると思うし、女優は映画で「脱ぐ必要性があるなら脱がなきゃダメ!」というのがポリシーです。

 ――佐々木さんの裸へのこだわりは

 佐々木:やっぱり、作品ごとに「必要とされている裸」っていうのがあると思うんですよ。例えば、ピチピチな裸があれば、あばら骨が浮き出るような裸が必要な時もあれば、少したるんだ裸が必要な時もある。それは作品ごとに監督と話し合っています。

 ――今作は

 佐々木:瀬々監督とも話し合って、やっぱり肉感的な裸が良いなと。それで少し肉付きを良くするために体重を増やしましたね。セックスシーンの撮影では、監督も納得していたので良かったんだと(笑い)。瀬々監督は映画「マリアの乳房」でご一緒して、今作が2度目。やはり同じ監督に2回目に呼んでいただくのはうれしい。仕事を認められなければ、呼ばれませんからね。

 ――AV女優の役を演じて、心境の変化はありましたか

 佐々木:私は別に、職業で人を色眼鏡で見たりしないんです。AVって日本の平和を守っているじゃないですか! AVがこの世からなくなったら、性犯罪がもっと増えると思っているんですよ。だからもし偏見があるんだとしたら、私は一人の女性として、この作品を通じて、そのような考え方が変わるといいなと思っています。

 ――今後の目標は

 佐々木:主役ももちろんですが、脇役でもいい芝居ができる女優になりたいと思っています。現場に入って、ビシッと仕事ができる、そういう瞬発力のある女優になりたいです。

☆ささき・ここね=1990年5月22日生まれ。東京都出身。女優業のほかにシンガー・ソングライターとしても活動。巨匠・石井隆監督の作品「フィギュアなあなた」(2013年)で主演、園子温監督の作品「TOKYO TRIBE」(14年)でも女性警察官役としてセクシーなヌードを披露した。来年には映画「愛の病」(吉田浩太監督)の公開が控える。

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