活動休止中のバンド「いきものがかり」の山下穂尊(35)が19日、東京・渋谷区の「HMV&BOOKS TOKYO」で初エッセー集「いきものがかり 山下穂尊の『いつでも心は放牧中』」の刊行記念記者会見を行った。

 ウェブサイト「KADOKAWAウォーカープラス」で連載していたものに加筆し、書籍化したもの。地元への思いや「旅」にまつわる話など、山下の「思い」が込められている。

 旅にはいつも小さなギターを持っていくそうで「例えば中国とベトナムの国境付近の人たちと歌で交流しました。テレサ・テンさんを弾くと打ち解けたり、フィリピンではサザンオールスターズの『いとしのエリー』を一緒に歌ったり。メロディーとリズムは大事。確かに歌は国境を越える」と明かした。

 バンドは今年に入り「放牧中」として活動休止中。この期間はリフレッシュになっているそうで「10年間仕事をして、いったん肩の荷を下ろした感じ。今年は紅白を地元で家族や仲間とワイワイやりながら見ると思います」。気になるバンド活動再開についても前向きで「近頃はメンバーと会う機会も増えているし『クリエーティブなものをやりたいね』という“気”にあふれているというか。ファンの方も心配してくださっていて、いつかうれしい報告ができると思う」。

 具体的な時期については「それはまだですね」と明言を避けたが“放牧明け”も近そうだ。