テレビ朝日がアニメ王国と言われる日本テレビに対し真っ向から勝負を仕掛ける。昨年、国内公開映画で歴代4位、興行収入249億円を記録し、社会現象にもなった「君の名は。」を来年1月にも放送することが決まったという。この一報に縮み上がっているのが日テレだ。

「確かに放映権を20億円で購入したという話は内々に流れていたんです。でも、テレ朝といえば株主でもある東映がバックについている。東宝の作品を購入したという話に正直、半信半疑だったんです」(他局編成関係者)

 そもそも懸念されていた東映との問題については「『相棒』や『科捜研の女』、さらに単発ドラマなどのドラマ制作を手厚くするという方向で一件落着している。つい先日、放送した『シン・ゴジラ』も東宝の代表作ですが、こちらの放映権も言い値で10億円を支払ったそうです。テレ朝と東宝の蜜月関係は想像以上に深いんです」(同関係者)

 そのテレ朝は昨年末から映画「君の名は。」の地上波放送に向け、水面下で着々と準備を進めていたという。

「映画『君の名は。』の監督でもある新海誠氏の過去の作品『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』を今年に入ってテレビ朝日で放送したんです。また、今月11日から国立新美術館で開催されている『新海誠展』もテレ朝がバックアップしている。日テレがスタジオジブリの宮崎駿監督を囲い込んだように、テレ朝は新海監督の囲い込みに動いているんです」(事情通)

 映画「君の名は。」を地上波で放送すれば視聴率20%超えは確実だといわれている。

「日テレもその時期にジブリ映画をぶつけるべくひそかに準備をしています」(同事情通)

 テレビ界で注目される日テレとテレ朝のアニメコンテンツバトルの行方は果たして。