女優の藤田紀子(70)が16日、フジテレビ系「バイキング」に出演し、横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)の暴行騒動の渦中にある息子・貴乃花親方(45)への思いを語った。

 番組では、日馬富士が秋巡業中に幕内貴ノ岩(27=貴乃花)を暴行し、重傷を負わせた騒動について特集。生出演した藤田は「また起こったか、と思いました。初日の相撲を見てたら、休場届が出ていて、診断書が出ていないというアナウンスを聞いたとき、おかしいなと感じた」と異変を感じていたことを明かした。

 相撲協会のヒアリングに貴乃花親方が「分からない」と回答したことに「それは、分かってても言えないということだと思います」と推測し「ちゃんと届けを出しているから、司法の手にお任せしますということで、今、余計なことをしゃべるのは両方にとってよくないという判断があるんじゃないかと思う」と持論を語った。

 貴ノ岩の休場届に関して、診断書の提出が遅れたことには「私にも読めない裏の事情があるんだと思います」とした上で、「モンゴルの仲間たちと会って、お酒での出来事がありました。若い衆は親方を怖がっていますから、報告がなかなかできなかったんだ思うんです。自分が被害者であってもやったのが横綱です。モンゴルの同胞の横綱のことを言えないじゃないですか。それで事情を聞くのがちょっと遅れたのではないかなと」と推測した。

 貴乃花親方が騒動発覚後、声明を出さないことについては「語れないんだと思います。相撲は本場所の土俵が一番なんです。何があっても場所が近いし、場所中だからしゃべってはダメって感じになるんです。しゃべってはいけないんです」と親方を思いやった。

 この“しきたり”に坂上は「一般からすると、場所中だからっていうのはそっちの世界(相撲界)のルールであって、口開かないのダメでしょ、って思っている人は多いと思う」と首をひねった。