歌手・大月みやこ(71)が15日、東京・中央区の三越劇場でコンサートを開催。今年死去した作曲家の船村徹さん、歌手のペギー葉山さん、作曲家の平尾昌晃さんをしのんだ。

 残り1か月半となった2017年は、大月にとって悲喜こもごもの1年となった。喜ばしいことは、春の叙勲で「旭日小綬章」を受章したこと。そして悲しいことは、恩人と慕っていた船村さんと葉山さんが死去したことだ。

「うれしいことと残念なことが重なって」。この1年をそう振り返り、お世話になった人たちへの哀悼の意を込めて「女の港」(船村さん作曲)や「南国土佐を後にして」(葉山さんの代表曲)、「霧の摩周湖」(平尾さん作曲)などを歌い上げた。

 また、来年の目標を問われると「ずっと歩幅が小さくても短くてもいいので、前を向けたらと思っていました。来年も今年よりきっといいことがあると信じています」と笑顔で語った。

 コンサートのチケットは発売即完売となり、昼夜の2回公演で1000人の観客が集まった。