女優の岸井ゆきの(25)、美保純(57)、小野花梨(19)らが4日、東京・テアトル新宿で行われた映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」の初日舞台あいさつに出席した。

 それぞれ事情がある家族が祖父の葬儀のために久しぶりに集まり、本音をさらけ出していくホームドラマ。ソフトバンクなどのCMを手掛けてきた森ガキ侑大監督の長編デビュー作となる。

 映画初主演となった岸井は「やっと幕が開いて、すがすがしい気持ちでここに立っています」と感慨深げ。撮影は昨年夏に熊本で行われ「とにかく熊本が暑かったです。熱中症でカメラマンが倒れるぐらいに」と苦笑いだ。

 初主演については「どうしたらいいんだろうと思ったけど、監督が私を起用するだけでなく、環境づくりもしてくださって。考え方も前向きになりました。こんな私も真ん中(主役)に立てて…立たせていただけたんですけど、周りに頼っていいんだと仕事のスタンスも変わりました」と語り、自身の変化もあったようだ。

 美保は映画に参加して「親戚を大事にしようと思うようになりました」と告白。「日帰りも多かったんですけど、空港で買った熊本グッズがすごく増えました。小さい袋や手提げとか。熊本のお肉は最高でしたね!」と撮影を振り返った。

 また、美保と夫婦役を演じた岩松了(65)は「(共演は)車の中だけのシーンだったので、家族といういう実感がいまひとつ持てなかったんです。この間も夫婦役をやったんですけど、一度も一緒のシーンがなかった」と苦笑いした。

 これに美保は「岩松さんとLINE友達にもなったけど『夫婦だけど、カラミがないね』とLINEがきて『え、ベッドシーンのこと?』ってドキッとしました」と会場を笑わせた。