ロカビリーショップ「クリームソーダ」から生まれた伝説のロカビリーバンド「ブラックキャッツ」と「マジック」が3日、東京・原宿で“復活ライブ”を行った。

 1976年に立ち上がったクリームソーダは、革ジャンやジーンズなど若者文化の発信地となった。81年にはクリームソーダのショップ店員がブラックキャッツを結成、メジャーデビューした。クリームソーダがあった東京・原宿から渋谷をつなぐ遊歩道はキャットストリートと呼ばれているが、これもブラックキャッツから来ているという。

 それぞれメンバーの変遷はあるが、ブラックキャッツは81〜86年(一部のメンバーで再結成され94〜99年まで活動)、ブラックキャッツのメンバーも参加したマジックは88〜99年まで活動し、ロカビリー文化を引っ張っていった。ブラックキャッツは30年以上、マジックは20年以上にわたってオリジナルメンバーが一堂に会してライブをすることはなかったが、ついにこの日、復活した。来年3月24日の渋谷公演まで全国ライブツアーを行う。

 ステージに立ったマジックは「ROCK’A BEAT」から12曲を演奏。続いてブラックキャットが登場し「BLACK CATS」から一気に5曲を披露した。ボーカルの覚田修(59)は「後期高齢者なので国から5曲以上やらないでくれと言われている」とジョークを飛ばした。

 両グループでドラムを務めている久米浩司(55)は「今回、こんなに集まってくれてうれしいよね。来年何か所か、1回だけのツアー(で行く)ってことで頑張ります」と意気込んだ。先月末にはそれぞれのグループのベストアルバムがリリースされている。