秋元康氏(59)がトータルプロデュースする劇団「4ドル50セント」のプレ公演「The Making of $4.50 夢を見たけりゃ、目を開けろ。」(3〜5日)のゲネプロが3日、東京・港区のスパイラルホールで公開された。

 8月に旗揚げたばかりの同劇団は「今までの劇団の枠にとらわれない演劇を中心としたエンターテインメント集団」がコンセプト。16〜27歳の劇団員全30人(女性20人、男性10人)の9割は、演技経験がない素人だ。今回のプレ公演は、劇団結成の経緯や団員たちの葛藤などを自ら表現するフェイクドキュメンタリー作品になっている。

 メディアに公開されたのは、その最終オーディションのパート。ファストフード店員、植木屋、元AKB研究生など、さまざまな経歴を持ちながら審査員に自分の表現欲求を訴えるシーンは、なかなかの迫力だ。

 中心メンバーの國森桜(18)は「緊張しています。何が起こるかわかりませんが、元気で楽しくやりたいと思う」とキッパリ。プレッシャーでゲネプロ前に倒れてしまったが「大丈夫です。気力で頑張ります」と気丈に語る。

 秋元氏からのメッセージも届いたそうで「スタッフを通じて『たくさんある劇団の中で最も熱い熱量を持つ劇団になってください』という言葉をいただきました」(國森)。それでも落ち込むメンバーは続出したが、うえきやサトシは「その時はみんなで円陣を組むんです」と明かす。

 2月には本公演が決まっている。“素人劇団”は力を合わせ、まずはプレ公演を乗り切るつもりだ。