北野武監督(70=本紙客員編集長)の最新映画「アウトレイジ 最終章」の観客動員数が30日に100万人を突破した。

 北野監督が手がけたシリーズプロジェクトの完結編で、第3弾の今作は国際的フィクサーを巻き込んだ裏社会の男たちの抗争を描いている。

 10月7日に公開された「――最終章」はオープニングの2日間で25万人を動員し、興行収入3・5億円と大ヒットでスタート。公開4週目に入るも、いまだ週末動員ランキングではトップ10圏内にとどまり、興行収入も14億円を突破、前作の「――ビヨンド」の興収(14・5億円)を“ビヨンド”するのは時間の問題だ。100万人突破を記念して、豪華プレゼントが当たるスペシャルクイズ企画の開催も決定するなど、さらなるヒットも予感させる。

 この大ヒットに、ある映画関係者は「2015年の北野映画『龍三と七人の子分たち』も観客動員で100万人は突破しているので“100万”の数字は、もはや北野作品にとっては当たり前かもしれません。でも100万人突破までの速さが段違い。勢いが違う」という。

 公開直前にはテレビ東京の朝の特別生番組「おはよう、たけしですみません。」にも出演し、宣伝に励んだ。

 前出の関係者は「その効果もあってか、これまでのシリーズを見てきた“アウトレイジファン”だけではなく、初めて見るという人も映画館には多い。年齢層が幅広いのも特徴ですが、シリーズ最後ということで、リピーターが多いのも大ヒットの要因では」と分析する。

 数々の映画賞の台風の目となることは間違いなさそうだ。