俳優の哀川翔(56)が31日、西口プロレスの10月大会(東京・新宿フェイス)でプロレス“デビュー”。メーンの「小IWチービー選手権試合」でエース・長州小力(45)からタイトルを奪取した。

 超満員札止め(主催者発表)の会場で「哀川コール」に乗って登場したのは小ぶりな哀川。偽者と分かり、2度目のコールが行われたが、今度もそっくりさん。会場の不穏な空気を吹き飛ばしたのは哀川主演映画「ゼブラーマン」のテーマ曲だった。大歓声の中、哀川はゼブラーマンスタイルで登場。隣のタイガーマスクの正体は“舎弟”のタレント・勝俣州和(52)だった。

 試合はモノマネ2人と本人の3人の哀川VS小力の変則マッチの様相。ニセ哀川にペースを狂わされ、小力が絶対王者の風格が感じられなくなったところで、いよいよ哀川がリングイン。ピストルやカブトムシを凶器として持ち込んだ哀川はやりたい放題。混乱する小力を見るや、チョップを叩き込み、ボディースラムも披露。そして、セカンドロープからボディープレスを連射し小力から3カウントを奪った。

 プロレスデビュー戦でベルトを獲得した哀川は「プロレスがこんなにキツいなんてびっくりした。でも子供のころからの夢が一つかなった」と喜びを爆発させた。王座を失った小力は「翔さん、西口のリングに上がってくれてありがとうございます」と感謝しながらも「チャンピオンは挑戦を避けられませんよ」と再戦を要求。哀川は「来年、挑戦を受けます。スケジュールを空けておけよ!」と防衛戦を約束し、リングを後にした。