シナトラ絡みの乱交パーティー情報出たが… ケネディ暗殺機密文書公開の尻すぼみ

2017年10月28日 16時30分

 世界中の注目を集めていたケネディ米大統領暗殺に関する機密文書の全面公開は肩透かしに終わった。トランプ米大統領(71)は50年以上も封印されてきた全文書を26日(日本時間27日)に機密解除すると表明したが、土壇場で情報機関からの公開延期要請を受け入れ、一部文書の公開を半年間先送りした。

 米紙ワシントン・ポストは「大統領はCIA(米中央情報局)やFBI(連邦捜査局)の圧力に屈した」と報道。3600点の機密文書のうち、約2900点が開示された。

 トランプ大統領は「国家の安全を考慮した場合、今日の段階では選択の余地がない」と説明。機密を維持する文書には、情報源や外国政府に関するものが含まれ、半年間かけて審査し、公開の是非を決める。

 ケネディ大統領暗殺事件は1963年11月、テキサス州ダラス市内をオープンカーでパレード中に発生し、同大統領は狙撃され死亡。元連邦最高裁長官率いる調査委員会が翌年、事件直後に逮捕された元海兵隊員リー・オズワルド(24=当時)の単独犯行とする報告書を発表したが、オズワルドは逮捕2日後に警察署内で地元実業家に射殺され、真相は闇に包まれた。様々な陰謀論が取りざたされ、冷戦下で敵対したキューバなど外国政府の関与もささやかれてきた。

 それだけに期待されたが、公開された文書からは単独犯行を覆すような決定的な新事実は出なかった。だが、興味深い新事実もあった。

 ワシントン・ポスト紙によると、60年のFBIメモには、ロサンゼルスの有名探偵だったフレッド・オターシュ氏が“ハリウッドの高級コールガール”に近づき、当時上院議員だったケネディや歌手フランク・シナトラ、同サミー・デイビスJr.らが関わったとされる乱交パーティーについて情報を求めたと記されていた。コールガールは探偵に「不謹慎な行動について何も知らない」と答えたとも記されていた。

 64年にFBIが作成したメモには、当時のキューバ最高指導者フィデル・カストロ議長暗殺計画があったことを示唆。キューバからの亡命者らが報酬15万ドル(当時約5400万円)で暗殺を持ちかけ、FBI側が「高すぎる」と拒否し、亡命者らは報酬額を10万ドル(同3600万円)に“値下げ”したが、結局、計画は頓挫したという。