「クイズダービー」で活躍・篠沢教授死去 巨泉さんも“オマケ正解”の人徳

2017年10月27日 16時30分

亡くなった篠沢秀夫教授

 かつてのテレビ番組「クイズダービー」(TBS系)でも活躍したフランス文学研究者で学習院大名誉教授の篠沢秀夫さんが26日未明、東京都文京区の病院で死去した。84歳だった。「篠沢教授」と呼ばれ人気を博した篠沢さんは、2009年に難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され人工呼吸器を装着。自宅療養を続けていた。

 19世紀以降のフランス文学の文体を研究。パリ留学などを経て明治大や学習院大で教授を務めた篠沢さんは、テレビに出演するとたちまち人気者に。故大橋巨泉さんの軽妙な司会で大人気を誇った「クイズダービー」に、篠沢さんは1977年から88年まで出演した。

 抜群の正解率を誇り「宇宙人」の異名を取った漫画家の故はらたいらさん、「3択の女王」と言われた女優・竹下景子(64)に対し、珍解答、迷解答が多い篠沢さんは正解率は低かった。持ち点の低い出場者が最後の問題で一発逆転を狙い、「篠沢教授に全部」とすべてを賭ける光景がおなじみだった。

 当時を知る関係者は「篠沢教授はもちろん専門分野は詳しいけど、芸能やスポーツなどはほとんど知らなかった。それでも一生懸命考えて答える。篠沢教授が正解に近い答えを書いたら『教授ならいいでしょう!』と巨泉さんが正解にすることもあった」と明かす。

 一度、「シュガーの『ウエディング・ベル』の歌詞で、『ひと言 言ってもいいかな ○○ アーメン』。○○には何が入る?」という問題が出たことがある。

「正解は『くたばっちまえ』なんですが、篠沢教授の答えは『くたばれ』。でも巨泉さんは『間違ってるけど、教授がここまで書いたんだから』と正解にした」(同)

 今のクイズ番組ならありえないが、正解にしても誰も文句を言わなかったとか。それほど温かい人柄が愛された証拠だろう。