日本映画界にもいた「ハレンチ」敏腕プロデューサー

2017年10月18日 11時00分

映画界から追放されたワインスタイン氏(ロイター)

 セクハラやレイプ疑惑でハリウッドを大混乱に陥れた超大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)がアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの会員資格を剥奪され、事実上の映画界追放となった。これまで隠されてきたショウビズ界の恥部が明らかになった事件だが、予想通り日本にも同様のハレンチ映画人が存在していた。その男は、1980年代から若手敏腕プロデューサーとして活躍していた大物だ。

 アカデミー賞を受賞した映画「恋に落ちたシェイクスピア」や「英国王のスピーチ」など、数々の名作を手掛けたワインスタイン氏の大スキャンダルは、日本の映画界をも震え上がらせている。

 ある映画会社の元宣伝マンは「今回、ハリウッドでは多数の女優の勇気ある告発で、ワインスタイン氏のセクハラが明らかになりましたが、日本でも以前から、敏腕映画プロデューサーのセクハラは問題視されていた。狭い映画界ですから、告発すれば、干される。泣き寝入りしているから、公にならないだけですよ」と明かす。

 ひと昔前なら、ごく日常的に行われてきたことも、今の時代では完全にアウト! 場合によっては刑務所に行くことすらあり得る。セクハラやパワハラなどがそのいい例だ。日本の映画界でもかつては、プロデューサーらのハレンチ行為が話題になった。どれほど特殊な世界かというと――。

 かつて某映画会社に所属する大人気女優が「オーナーの愛人ではないか?」という噂が広まった。その話を小耳にはさんだ問題のオーナーは「女優を愛人にしたんじゃない! 愛人を女優にしたんだ!!」と思いっきり開き直った。この言葉は映画界で“名言”として語り継がれている。

 このようにオーナーにしろプロデューサーにしろ、出演者の決定権などを持つ権力者がその立場を利用して、女優たちに性行為や性的嫌がらせなどをしていたようだ。

「ちょうどワインスタイン氏が女優にセクハラをするようになったとされる1980年代のこと。日本でも当時の若手敏腕プロデューサーが、その立場を利用して、当時、新人女優だったAにセックスを迫ったんです。そのプロデューサーは今も現役ですよ」と驚きの証言をするのは、ベテランの映画関係者だ。

「彼は一目でAを気に入った。主演に抜てきする代わりに、“一夜”を共にすることを要求したんです。驚くことにマネジャーは了解した。でもAのほうは納得していなかった。当然そんなセックスの要求は拒んだんですが、そうしたら暴力を振るわれたんです。彼の力を恐れて、その事実は隠蔽された。結局、Aはこの業界で生きていくために泣き寝入りするしかなかったんです」(映画ライター)

 その後、このプロデューサーは女優のBにも目を付け、Bのために映画を企画し主演に大抜てきした。

「主演を条件に肉体を要求したという噂は流れましたが、噂は闇に葬られた。その後、問題のプロデューサーから解放されたBは、ドラマなどで頭角を現して、今やドラマでは引っ張りだこの女優になってます。それだけに、彼との関係は思い出したくもないでしょうね」(撮影所関係者)

 ほかにも同プロデューサーの毒牙にかかった大物女優が何人もいるという。

 日本の映画界の健全化のため、ハリウッドのようにハレンチ映画プロデューサーのセクハラを告発する勇気ある女優がいればいいのだが…。