元読売テレビアナウンサーの清水健氏(41)が16日、大阪市内で著書「笑顔のママと僕と息子の973日間」発売記者会見を行った。

 同書は、2015年2月に夫人を乳がんで亡くし、シングルファーザーとして3歳の長男を育てる奮闘の日々をつづった。

 清水氏は「一人の親としてパパとして共感していただければれしいです。息子の笑顔やちょっとしたしぐさが妻にそっくり。もう3歳で、そろそろ(母親の死を)分かってくるころ。息子にママのことをちゃんと伝えるのが僕にとって一番大きな仕事だと思ってます」と語った。

 今でも亡き夫人のLINEにメッセージを送ることがあるそうで「情けない話ですけど、唯一弱音を吐けるのが妻の前であるのは今も変わりない。『行ってくるね』とか『今日俺大丈夫かな』と送っても返信がないのが悲しいけど、悲しさの形を徐々に変えていきたい」と明かした。

 昨年、読売テレビを退社した清水氏は、各地でがん撲滅に向けた講演活動を行っており、25日には米国・ニューヨークで現地の日本人に向けた講演を行う予定だ。

「生活は(アナウンサー時代より)今のほうが忙しい。息子には我慢させなくちゃいけないけど、妻と僕の息子なら分かってくれると思う」と話した。