石坂浩二が明かす「吉永小百合と結婚」報道の真実

2017年10月14日 16時30分

大いに語ってくれた石坂

 シニア層を中心に人気を博し、大きな話題を呼んだテレビドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)に主演した石坂浩二が、このほど自らの半生をつづった「翔ぶ夢、生きる力」(廣済堂出版)を著した。過去に共演した女優との裏話やプライベートでの驚きのエピソードをお届けしよう。

 ――大変な話題となったドラマ「やすらぎの郷」を振り返って

 石坂:大変でしたね。今回はいきなり倉本聰さんから130回分の脚本をポンッと渡されて、一読して面白い、と思いました。ドラマに一定のパターンがない。展開が次々と変わっていく。自分流に「人を観察する人間なんだな」と解釈して菊村栄を演じました。もう少し鋭く切り込んでいっても良かったかとも感じていますが、昨今のテレビドラマにはない、人間の機微を描いた素晴らしい作品だったと思います。

 ――序盤で「テレビを今のようにくだらない物にした」という痛烈なセリフもありました

 石坂:それはね、倉本さんだけじゃない。テレビに携わっている人間の誰もが思っているんじゃないですか。ドラマなんかも役者に頼り過ぎ。もしくは漫画のドラマ化ばかりですよね。でも、原作の方がよほど優れている。優秀な人はみんな漫画家になってしまうのかなあ。

 ――今回の著書には「やすらぎの郷」で共演された女優さんのことも書かれています

 石坂:八千草薫さん、加賀まりこさん、浅丘ルリ子さん、野際陽子さん…。倉本さんだからこそ集めることができた素晴らしい女優さんですよね。

 ――加賀さんとは交際もされている

 石坂:1966年に舞台で共演して、その後からですよね。とにかくいろいろ教えたがる人で。交際中も説教ばかりですよ。「もっと本を読みなさい」とか「あの演技、違うんじゃない」とか。

 ――ケンカにはならなかった

 石坂:口答えなんかできない。もう、ボクはおとなしく聞いているだけですよ。本当は、もともとボクは読書家だったんですけどね。

 ――交際は長かった

 石坂:そうですね。でも忙しくなって、会ったり会わなかったりで。まあ、自然消滅みたいな感じでケンカ別れではない。今でも普通に友人として付き合ってます。「やすらぎの郷」の撮影の合間には「あの演技もっと悲しみを表した方がいいんじゃない?」とか。全然変わってませんね。

 ――浅丘ルリ子さんとは加賀さんが縁で結婚されたとか

 石坂:加賀さんから「浅丘さんはいい女優さんだから会った方がいいわよ」とアドバイスされて意識するようになりましたね。当時は映画界のトップスターでしたが、もうボクにとっては憧れの存在です。加賀さんのアドバイス直後の1971年に「2丁目3番地」というドラマで共演することになった。天才的な女優さんだと思いました。

 ――それでほれてしまった

 石坂:決め手になったのは手料理ですね。収録の合間に出演者のためにと手料理を作って持ってきていたんです。あの大スターの浅丘さんが…とそのギャップにやられました。今では手料理を持ってくる女優さんは多いですが、当時はそんな女優さんいませんでしたから。それで、同年結婚しました(2000年に離婚)。今回は離婚してから初共演ですが、昔と変わらない、いい友人です。

 ――同時期に水前寺清子さんや吉永小百合さんとの結婚の噂も出た

 石坂:付き合いがある2誌だけに結婚の情報を教えたら、ライバル誌が怒って「水前寺清子と結婚か」とか「吉永小百合と結婚か」とか出してきて大変なことになりましたよ。その後もボクに対して批判的なことを書いてきたりして…。あれはもう災難でした。

 ――実際はどれくらいの“交際”

 石坂:吉永さんはご飯を一緒に食べる程度。デートと言えるものじゃあないです。「絵を教えてほしい」と言われてましたが、交際まではいかないです。水前寺さんはドラマ「ありがとう」で共演していて、よくご飯を食べに行きました。一度車に乗って迎えに行ったら、踏切でエンスト起こして…。そしたら近くの人が「あ、光さんと進矢さん(『ありがとう』の役名)だ!」と言って助けてくれたんです。車が使えなくなったので結局、ボクの家に行くことになって。そしたら、ファンだった祖父や両親が喜んでくれましたね。なんか、この時のことを「親孝行に使われた」と、いろんなところで話しているらしいです(笑い)。

 ――亡くなられた野際陽子さんについて

 石坂:「やすらぎの郷」では、野際さんは酸素吸入をしながら撮影に臨まれていました。治療の影響もあったようです。それでも出演シーンを完璧に全て演じ切った。本当に素晴らしい女優さんでしたね。残念です。

☆いしざか・こうじ=1941年、東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、劇団四季の演出部に入団。67年に俳優業一本となり、以後NHKの大河ドラマ「天と地と」など3作で主演を務めた。飛行機プラモデルが趣味で「ろうがんず」という同好会を主宰している。