杉村太蔵「小池さんの功績は民進党の解体」

2017年10月11日 11時00分

杉村太蔵

【衆院選を斬る:杉村太蔵(38=元衆議院議員、タレント)】今回の総選挙は「とりあえずお会計~! 解散」だと思います。というのも、この選挙には明確な争点というものがありません。改憲、原発、消費税と政策を争うのではなく、政局だけで、なんとなく解散してしまったような感じ。居酒屋での1次会のような雰囲気ですよ。安倍政権幹事の飲み会がスタートから2時間ぐらい経過して、場もなんだかシラけムード。

「とりあえずこの場は1回お会計して、2次会行くヤツは誰だ!?」と。そしたら、部屋の隅にいた民進党が突然、小池百合子さんを担いで、飛び出してきた。2次会では安倍さんと小池さんが同席するのか、はたまた、違ったグループができるのか…。混沌としています。

 注目の小池さんですが、私の意見としては「今回ばかりは拙速すぎたかな」と申し上げます。

 実は私は小池さんとテニスのエキシビションマッチ(2005年11月)でダブルスを組んだことがあるんです。その時は私がしっかりコート上でサポートさせていただきましたが、果たして今の希望の党には小池さんをサポートできる人材がいるでしょうか?

 その点、安倍さんには菅義偉さん(68)をはじめ、国政の実力者が揃っている。そして安倍さん自身も選挙に強い。ただ、想像以上に世間には「安倍ギライ」の声も大きいと聞きます。そこがどう出るか。

 小池さんは2020年東京五輪を成功させれば、十分に総理の座のチャンスはあった。その時には69歳になるが、まだまだ若いですよ。「フランスのシラク大統領がパリ市長を兼任した例もある」と国政と都政の“二足のわらじ”にも自信を持っているようですが、世界を例に見ても、シラク大統領(84)は超例外の存在だと思います。

 あとは立憲民主党です。日本にはある程度のリベラル層というのは存在する。今回の小池さんの功績は民進党を解体させたこと。いままでの民進党は右から左まで混在し、野党としては不十分でした。国政には「健全な野党」というのは必要だと私は考えますので、もしかしたら今後リベラルの受け皿として、立憲民主党が存在感を増すかもしれません。

 最後に「投資家」としての私の意見ですが、仮に自公で議席の「3分の2」を獲得するとなれば、株価は2万5000円まであると見ています。そういった点からも今回の総選挙は注目します。