プチ鹿島「今の政局は昭和のプロレス」

2017年10月10日 16時30分

プチ鹿島

【衆院選を斬る:プチ鹿島(47=時事芸人)】「政局より政策が大事」ですけど、政局は絶対に見るべき。普段は政策を口にしている政治家も、いざ「選挙に通るか落ちるか」という局面に遭遇すると本性が出る。特に今回は私利私欲で動く政治家が目立つから、筋が通ってブレてない人を見極められる。

 東スポは先日、1面で「はぐれ民進軍団」と書いていたけど、これは昭和のプロレスにあった「はぐれ国際軍団」になぞらえたんでしょう? プロレスは中心からはじかれていく人にも注目が集まるけど政治も同じ。はぐれ民進軍団では、枝野幸男さんが立憲民主党を作ったけど、こういう状況をやじ馬感覚で楽しんでもいい。

 政策と政局は両方とも見るべきで、政策だけ見ていると、政治家の美辞麗句にだまされるかもしれない。プロレスファンの良いところは、少数派にも平等に目を向けて、どう盛り返していくか楽しむ。はぐれ国際軍団もラッシャー木村さん(享年68)がすごく嫌われたけど、戦い続けていくうちに人気が出てきた。枝野さんも比較的ブレてない方だから、長い目で注目かもしれない。

 はぐれ民進軍団だけじゃなく、小池百合子さんが出てくる前、つまり希望の党ができる前の都民ファーストに、いろんな人が合流する流れも昭和のプロレスに似てますね。細野豪志さん(46)とか若狭勝さん(60)を見てると「よりによってこういう人たちが集まっちゃうんだ」と思った。あれはSWSにそっくり。それも天龍源一郎(67)のいないSWS。

 天龍さんはすごいけど、SWSでその脇を固めたレスラーはファンからすると「お前じゃない!」っていう人が多く移籍したじゃないですか? リング上よりリング下の既得権益を守りたい、都民ファーストへの合流もそんな感じ。最後に小池さんが希望の党を作って主役が確定したけど、もし若狭さんが党首ならインディ団体ですよね。

 今回の解散は名付けるなら「みんな逃げた解散」。安倍晋三首相は、モリカケ問題を国会で追及されることから逃げた。野党議員は沈没する党から隙あらば逃げて別のところに行く。小池さんも都政から逃げて総理のイスを狙ったけど、反発されるとまた逃げて「出馬しない」と言いだす。

 みんなが逃げてる中で比較的、逃げなかったのは誰か? 筋が通ってる候補者を有権者はしらけずに探すべきですよ。