「NMB48」キャプテンの山本彩(24)が7日、都内で2枚目のソロアルバム「identity」の発売を記念したミニライブを行った。同アルバムを引っさげたソロライブツアーを、20日の広島公演からスタートさせる。山本はアーティスト志向が強く、48グループで現役メンバーのソロライブツアーは珍しい。

 グループ卒業後はシンガー・ソングライターになることを公言済み。卒業時期について「常々考えている。まだハッキリとしたところまでは踏み出せていない」と首を横に振りつつ、「音楽は一生続けたい」と誓った。

 最近の山本についてテレビ局関係者は「自然体になった」と話す。NMBが結成された2010年から中心メンバーだった山本は、グループの知名度を上げるたびにバラエティー番組でおもしろいトークをしようと奮闘していたという。ただ、「大阪出身ではあるけど、人を笑わせられるタイプではない。本人はそれを自覚しつつ、グループのためにバラエティー番組に出続けた。それが最近は、ソロでの音楽活動が目立ってきたし、音楽活動に取り組めるようになって、いい意味で力が抜けたように思える」と同関係者。

 アーティストとしての実力は48グループ内でも随一。今回のアルバム内の楽曲「愛せよ」は、ヒットメーカーの作詞家・故阿久悠さん(享年70)の未発表だった歌詞が使われ、「いきものがかり」の水野良樹(34)が作曲する力作に仕上がった。これも山本のアーティスト性が認められたからこそだ。

 すでに自身も作詞作曲に取り組んでいる。シンガー・ソングライターとして活躍する日は意外と近いかもしれない。