北野武監督 次回バイオレンス作品のギャラは車代のみ?「仲代さんも500円」

2017年10月07日 13時19分

舞台あいさつに登場した北野武監督(中央)ら

 北野武監督(70)、俳優の西田敏行(69)、大森南朋(45)、ピエール瀧(50)、松重豊(54)、大杉漣(66)、実業家の金田時男氏(80)が7日、東京・新宿区の新宿ピカデリーで、映画「アウトレイジ 最終章」の初日舞台あいさつを行った。

 大入り満員の観客を前に、西田は「本日は小説『アナログ』の販売促進会においでいただきましてありがとうございます」と、いきなり北野監督が先日上梓した小説をネタにボケてみせた。

 9年ぶりの北野作品出演となった大杉は「北野組は独特のいい緊張感のある現場。そこにまた立てたんだという気持ちでした」と振り返った。一方、ピエールは「初めての北野組で(現場の感じが)分からないままで撮影に行き、終わった今でも分かっていません」と苦笑い。同じく初出演の大森も「やっと呼んでいただき、大好きな北野作品に出演できて感動した」と明かした。

 本業は役者でないが、重要な役どころで起用されている金田氏は「私が映画の世界観に入り込んでしまって、幼稚園の受験を控える孫に『オイ、コラ』と言ってしまい、孫が寄りつきません」。映画の中で唯一、善良な刑事役である松重は「全員、悪人といううたい文句の中で私だけいいのかな、という感じ。(シリーズではキャストが次々と死んだが)生き残りました」と最終作に出演できた喜びを語った。

 北野監督は「最初の撮影が、西田さんと塩見さんのシーン。2人が体調が悪かったが、それが逆に迫力があるシーンとなった。その横でオレが首を気にしてる。病人だらけじゃねーかって」と、まずは自虐ネタで撮影を振り返った。

 続けて「今後は一度、恋愛作品を撮って、また、改めて(バイオレンス作品というものを)俯瞰して見てみたい。西田さんとも話をしたが、今後は日本の役者オールスターズ。その作品に出てない役者はダメな役者っていう圧力を作って、みんなに車代だけで出演してもらう。仲代(達矢)さんも500円」と“構想”を明かすなど、新たなるバイオレンス作品製作にも意欲十分だ。

 最後に北野監督は「自分で編集してて、よくまとまってるなと思う。今回はうるさく言う批評家もほとんどいないし。皆さん、アウトレイジを広めて、5円でも10円でもください」と締めくくった。