女優の綾瀬はるか(32)が5日、2017年のノーベル文学賞に選出された英国人小説家のカズオ・イシグロ氏(62)を祝福した。長崎市生まれのイシグロ氏は5歳の時に家族とともに英国に移住し、英語で執筆している。

 イシグロ氏は1989年に出版した「日の名残り」でブッカー賞を受賞し、世界的な名声を得た。2005年に発表した「わたしを離さないで」は06年に翻訳され単行本が刊行された。2016年にはTBSがドラマ化し、原作の英国から舞台を日本に移したストーリーで綾瀬が主役を務めた。脚本は森下佳子が担当。

 イシグロ氏の快挙を聞いた綾瀬は「ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。日本のテレビドラマとして主人公を演じさせていただいた『わたしを離さないで』は私にとっても宝物です。撮影の前に東京、そしてイギリスでお会いして主人公を演じるにあたり様々なお話をお聞かせいただいたことはとても思い出深く、心に残っています。私もドラマ化をきっかけにカズオ・イシグロさんの作品に触れましたが、この度の受賞を機会に、より多くのみなさんがカズオ・イシグロさんの作品に触れられて、心に響くことを願っています。本当にうれしいです」とコメントを寄せた。