50周年・渥美二郎「貯金しておけば…」と悔やんだ“流し”の相場

2017年10月05日 16時30分

渥美二郎

 演歌歌手・渥美二郎(65)が4日、都内で「演歌道50年記念コンサート」を行った。

 16歳の時、東京・北千住の地をギターを手にして歌う“流し”の「演歌師」を始めてから今年で50年という節目の年を迎えた。

「50年というのはあっという間。ちょっと前まで流しをやっていた感じです」

 コンサートではヒット曲「釜山港に帰れ」のほか、50年記念曲「涙色のタンゴ」などを熱唱。さらに当時、ギター一本抱えて歌っていた懐メロなども披露した。

「この日のためにギターの特訓をした」という渥美は「相場が3曲200円。1日で4000~5000円くらい稼いだ。大卒初任給が2万5000円程度だったから、結構、持っていた。あの当時、貯金しておけばビルの1本ぐらいは立ったのになぁ」とおどけて見せた。

「60を過ぎてから、自分の体に流れている血を感じる。歌っているときがすごく幸せなハッピーな気持ちになる」と言う渥美。父親も演歌師で、母親はクラブ歌手だったというが「遺伝なのかな、と。無条件、理屈抜きで歌っているときが幸せ。ありがたいなと感じる」としみじみ語った。

 渥美は1989年に胃がんと診断されたことがある。

「37歳のときに一度はあきらめた」というほどだったが、「ステージで歌っていると、免疫力を高めるっていうのかな、そんな感じになる。28年間、不思議に歌ってこられた。歌に助けられたと思っている」と、大好きな歌があったから今があると振り返る。

「歌うことしかできないボクが、その歌で50年、生きてこられたというのはすごくありがたいなとつくづく思います」と改めて感謝した。