28日の衆院解散で、来月の選挙に出馬しない議員にとってはこの日が代議士最後の日となった。自民党の高村正彦副総裁(75)、沖縄返還にまつわる密約を国会で追及した民進党の横路孝弘元衆院議長(76)ら大物に交じり“浪速のエリカ様”ことお騒がせ議員、上西小百合氏(34)の姿もあった。

 冒頭解散した本会議終了後、秘書らと談笑しながら議場を出てきた上西氏。一般紙やテレビ局の記者らが大物前議員や政局のキーマンを見つけては慌ただしく取材を敢行する中、国会を去る上西氏に声をかける者は誰もいない。周囲は寂しいほどガラ空きだった。

 本紙カメラマンが「お疲れさまです! 東スポです」と声をかけると「東スポさんには本当、お世話になりましたよ~」と本人はすがすがしいまでの笑顔。タレント転身をほのめかしているだけあり、ノリノリで国会議事堂に手を振って、“お別れシーン”を演出してみせた。

 出馬を見送った上西氏はまだ潔いのかもしれない。「議員枠」をほのめかしての未公開株詐欺騒動や未成年男性の議員宿舎お持ち帰り買春疑惑などを報じられた武藤貴也氏(38)、愛人との“重婚&ストーカー”ゲス不倫が報じられた中川俊直氏(47)、「このハゲー!」に代表される元秘書への暴言や暴行で時の人となった豊田真由子氏(42)ら“お騒がせ”3人衆は「次」もつかみ取りたい思いでいっぱいだ。

 自民党を離党した3人組は、議場で仲良く端の席に割り当てられた。武藤氏が隣の豊田氏にしきりに話しかけるも、豊田氏は雑談に応じる余裕はないのか、能面のような顔を武藤氏に向けることはなかった。後ろの中川議員も終始ボ~ッとして心ここにあらず。無所属組はこんな放心状態で一体どうやって選挙に臨むのだろうか。