元秘書への「このハゲー!」暴言・暴行問題で謝罪会見し、次期衆院選へ向けて活動を再開した豊田真由子衆院議員(42)が20日、衆院厚生労働委員会の閉会中審査に出席し、活動を再開させた。エリート街道を走ってきた豊田氏にとって、今回の騒動は人生初の挫折かもしれないが、騒動を象徴する絵画があった!?

 美術芸人としても活動が活発な社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の福本ヒデ(46)が芸術の秋、永田町にちなんで名画をパロディー風に紹介した。美術関係の講演も多い福本は昨秋、小池百合子東京都知事や解散したSMAPにふさわしい絵画を紹介。今秋は、永田町を揺るがせた“主役”の1人である豊田氏を連想させる作品として、来秋に東京都美術館で日本初展示されるムンクの「叫び」を挙げた。

「作品のこの人は豊田さんで“文句の叫び”じゃないかと。ひょっとしたらその逆で『このハゲーッ!』と言われた秘書の人かもしれない」

 ノルウェーの巨匠エドワルド・ムンクの代表作で1893年に制作された「叫び」は目を見開き口を開け、両耳をふさいでいるような人物が、一度見たら忘れない印象を与える。これを永田町的に見れば、元秘書への文句連発の豊田氏、または暴言に耳をふさぐ元秘書にも解釈できる。

 福本は美術検定2級で、アート鑑賞の楽しさを伝えるアートエバンジェリスト協会の親善大使に就任。先ごろ開催された記念講演で前出「叫び」など名画の楽しみ方を伝授。「叫び」と同じく19世紀末のゴーギャンの不朽の名作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」は、作中人物の思い思いの様子から「バラバラな感じがまさに民進党」の現状を思わせると指摘する。

 海の向こうのトランプ米大統領を連想させる名画は、ゴッホ版「種まく人」。何かと物議を醸すトランプ氏は「ネタまく人」といえる。「名画をパロディーにしたら面白い」と思いついた福本。巨匠をほうふつとさせる新たな政治家登場は…。