タレントの鈴木紗理奈(40)が24日、都内で行われた主演映画「キセキの葉書」(11月4日公開)の完成披露イベントに出席。母に恩返しできたと涙を見せた。

 同作は重度の障害を持つ子供を育てながら、うつ病と認知症を併発した母親に、絵ハガキを送り続けた女性を実話に基づいて描く。鈴木は、マドリード国際映画祭外国映画で最優秀主演女優賞に輝いたことでも話題になった。

 出演オファーがあった際「なんで(主演が)鈴木紗理奈なの?って思った。私がプロデューサーだったら選ばない!」と話して笑いを誘ったが「全て監督の言う通りに演じた結果」と、謙遜しながらジャッキー・ウー監督を持ち上げた。

 撮影は関西で行われ、都内から始発の新幹線で現場入りし、終電で帰京する生活が多かったという。その間、母親に子供の面倒を見てもらっていたそうで「子育てしながら仕事をする中、母に支えてもらって踏ん張ってきました。だから、賞を取って恩返しできてよかった」。感極まるものがあったようで、涙声になりながら母親への感謝の言葉を並べた。