「キングオブコント」初の男女コンビ決勝進出の意味

2017年09月23日 16時30分

決勝に進出した10組

 コント日本一を決める「キングオブコント2017」の決勝が10月1日に行われる。10組の決勝進出者の中で注目されるのが「パーパー」と「にゃんこスター」。この2組に共通するのは男女コンビだということ。キングオブコントで男女コンビが決勝に勝ち上がったのは、意外にも今年が初めてだ。キングオブコントでは女性コンビが決勝に進んだこともないため、女性が決勝の舞台に立つこと自体が初となる。

 一方、漫才日本一を決める「M―1グランプリ」では、男女コンビの決勝進出は過去にある。最も優勝に近づいたのが、2004年の「南海キャンディーズ」だ。3組による最終決戦まで勝ち残り、優勝こそ「アンタッチャブル」に譲ったものの、準優勝に輝いた。

 だが、その後はなかなか優勝争いに絡むことはできなかった。南海キャンディーズは翌05年も決勝に進んだが最下位。3年ぶりに決勝進出を果たした08年も、下から2番目の8位に終わっている。

「しずちゃんの強烈なキャラクターで初めて決勝に出た時は大ウケだったが、何度か見ているうちに客は慣れてきてしまうからね。それでもその後、何度か決勝に進んだのだから南海キャンディーズはすごいけど、優勝するまでのインパクトは残せなかった」(お笑い関係者)

 01年から始まった「M―1」は10年に一度終了したが、その10年間で決勝に進出した男女コンビは結局、南海キャンディーズだけだ。「M―1」から引き継ぐ形で11~14年に賞レースとして行われた「THE MANZAI」でも、男女コンビは一度も決勝に進んでいない。

「そういった意味では3回も決勝に進んだ南海キャンディーズは確かにすごいけど、第1期の『M―1』と『THE MANZAI』を含めた14年間で、決勝に行ったのは男女コンビはこの1組だけ。男女コンビはどうしても“イロモノ”と見られがちで、賞レースで勝ち残るのは難しい面がある」(同)

 ところが最近、状況が変わってきた。2年前に復活した「M―1」では、15年に「メイプル超合金」、16年には「相席スタート」が決勝進出を果たした。そして前述したように、今年のキングオブコントでは2組の男女コンビが勝ち上がった。

「最近は、女性のキャラクターだけに頼るようなコンビは減ってきた。メイプル超合金の安藤なつなんて見た目は確かに強烈だけど、漫才自体は安藤のキャラに頼ったものではない。実際、ボケは相方のカズレーザーで、安藤はツッコミだし。最近は若手のライブでも男女コンビが増えていて、レベルは相当上がっているからね」(同)

 近い将来、キングオブコントかM―1で男女コンビが優勝する日がやって来るのは間違いなさそう。ひょっとすると、それは今年かもしれない。