50代医師とのダブル不倫を認めた女優・斉藤由貴(51)が21日、出演予定だった来年のNHK大河ドラマ「西郷どん」を降板することが決まった。これによって妙なトバッチリを受けているのが、同ドラマに出演する国際俳優・渡辺謙(57)だ。渡辺も今年不倫を報じられ、謝罪会見を開いていたのは周知の通り。斉藤の降板により、渡辺の不倫にも再び焦点が当たってしまっている。しかも「なぜ斉藤が降板で渡辺はいいの?」という素朴な疑問が…。本紙が追跡すると、この2人には“大きな違い”があった――。

 NHKは21日、マスコミ各社に「斉藤由貴さんの所属事務所から、本日、出演を辞退したいという申し出がありました」とファクスを送り、降板を発表した。「西郷どん」には篤姫の教育係・幾島役でキャスティングされていた。

 斉藤はKDDIの「au」と美容商品通信販売「エミネット」の2社とCM契約中だが、こちらも辞退を申し入れたという。先週、不倫を認めてから、一気に仕事がなくなってしまった。

 イメージ重視のCMはともかく、大河ドラマの降板は業界中に衝撃を与えた。

 本紙はすでに、斉藤の出演により女性視聴者に対する番組のイメージ悪化を恐れたNHKが、出番を大幅に縮小する可能性について報じていた。だが、まさか自ら降板を申し入れるなどとは誰も思わなかっただろう。

「ラジオのレギュラー番組はいろいろと話さなければならないため、すでに無期限休養を発表した。でも女優業は続ける予定だったが、あまりにも逆風が強すぎてムリだと判断したようだ。この降板により、NHKの看板と言える大河ドラマにも泥を塗ってしまい、今後の復帰の道筋がまったく見えなくなった」とテレビ局関係者。

 さらに斉藤の降板により、困った立場に追いやられてしまうのが、3月に30代の元クラブホステスとの不倫を報じられた渡辺だ。こちらも7月に開いた謝罪会見で「おおむね事実です」と不倫を認めている。「西郷どん」には薩摩藩主の島津斉彬役で出演する。

「もう世間も忘れていたころに、『西郷どん』で共演する斉藤が不倫騒動を起こし、再び渡辺の不倫がクローズアップされるハメになった。さらに斉藤が降板したため、一部からは『渡辺は予定通り出演できるのか?』などと疑問に思う声まで出ている」と前出関係者。

 ただ渡辺と斉藤の間では、大きな違いがある。それは会見で「ウソ」をついたか、ついていないかだ。これが大きかったようだ。

「斉藤は不倫報道があった直後、すぐに会見を開いてウソを平然とついた。会見場にいた報道陣のほとんどが『ウソをついている』と気づいたが、後になって案の定、写真誌にキス写真やパンツ仮面写真を掲載されて、再起が難しいほどの大ダメージを受けた。一方の渡辺は会見で女性リポーターたちの集中砲火を浴びたが、逃げたりウソをつかずに真摯に対応した。この差はあまりにも大きい」とはワイドショー関係者だ。

 昨年1月にロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(28)と“ゲス不倫騒動”を起こし、不倫ブームの先駆者となった感があるベッキー(33)も、不倫が報じられた週刊誌が発売される前日にあわてて会見を開き、「友達関係」とウソをついたことで猛批判を浴びた。「この例でも分かるように、世間は不倫よりもウソを許さないから」(同)

 くしくも「西郷どん」で主役の西郷隆盛を演じる俳優・鈴木亮平(34)は、2013年に映画「HK 変態仮面」に出演。パンツをかぶる変態仮面役で一躍その名を上げて、大河ドラマの主役にまでたどり着いた。

 一方の斉藤は、自宅と思われる場所で不倫相手の医師がパンツをかぶった写真が“致命傷”となり、芸能界での立場を失った。大河ドラマをめぐり、何とも皮肉な話となったようだ。