昭和の名俳優と平成の若手俳優の魅力あふれる「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

2017年09月20日 11時45分

雑貨店で起こる不思議な物語((C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会)

【宣伝マンが語る「この映画を見よ!」】紹介するのは東野圭吾の大ヒット小説を映画化した「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(23日から全国ロードショー。配給‥KADOKAWA/松竹)について、松竹宣伝部の古寺綾香さんが語ります。

 原作は「東野圭吾さん作品史上、最も泣ける感動作」と言われ、これまで世界中で900万部売れている超人気作です。

 舞台となるのは町の中にある「ナミヤ雑貨店」。1980年ごろまで生きていた店主、浪矢雄治(西田敏行)は、客からの悩み相談の手紙にウイットに富んだ返事を書いた、ちょっとした有名人でした。

 そして2012年のある夜、「丸光園」という児童養護施設で育った敦也(山田涼介)、翔太(村上虹郎)、幸平(寛一郎)の3人が女性起業家の家に盗みに入り、バッグを奪って逃走。用意していた車が動かなくなったため、空き家になっていたナミヤ雑貨店に忍び込みます。

 すると、とっくに廃業したはずの店のシャッターの郵便口に一通の手紙が。差出人は「魚屋ミュージシャン」。日付は1980年。店に残された雑誌から、浪矢が悩み相談を受けていたことを知った3人は、魚屋ミュージシャンに返事を書くことに。浪矢とは違った冷たく突き放した返事でしたが、それがきっかけで3人は不思議なリンクに気づきます。

 そして再び1980年から、「迷える子犬」と名乗る晴美(尾野真千子)の「恩返しに必要なまとまったお金のために、金持ちの愛人になるべきか」という悩みが届きます。3人はある重要なアドバイスを送り、晴美の人生を大きく変えることに。しかし3人は、ナミヤ雑貨店と自分たちのつながりの意味も、その日何が起こっていたのかも、まだ知りません――。

 昭和の名俳優と平成の若手俳優の魅力があふれています。中でも私が好きなのは、終盤、届くはずのない感謝の手紙が浪矢の元に次々に届くシーン。この時の西田さんの演技が素晴らしく、頭の中で走馬灯のようにストーリーがよみがえってきました。涙も笑いも温かいシーンも、やはり西田さんの演技は素晴らしいです。

 それから平成組の方で大好きなのが寛一郎さん。お父様は佐藤浩市さん、おじい様は三国連太郎さんですが、プロデューサーによれば、それを知らずに起用したそうです。ご本人も演技もとてもすてきな方です。

 どの世代の方が見ても感情移入できる内容です。若い方からお年を召した方まで、そして原作のファンの方も楽しめる作品です。