落語家・桂雀々(57)が19日、大阪市内で芸歴40周年記念公演「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)二〇一八」(来年1月28日、大阪新歌舞伎座)の発表会見を開いた。

 上方落語界の天才落語家・故桂枝雀さん(享年59)に入門して40年。雀々は「雀々という名前をいただいて気がついたら40年。波瀾万丈でしたが、まだまだ通過点と思っております。40年は変化の年。人間的、精神的に品格、重み、深みをこれから問われると思ってます」と話した。

 6月に東京国際フォーラムで行なわれた東京公演は、お笑いタレント・明石家さんま(62)、ミュージシャン・桑田佳祐(61)がゲストに登場し、大盛況のうちに幕を閉じた。大阪公演でもゲストに落語家・春風亭昇太(57)を迎えるほか「えー何で? どういうつながりなん?」という大物ミュージシャンをシークレットゲストに予定しているという。

「地獄」は、あの世を舞台に時事の流行や世情を盛り込んだ大ネタで、雀々の大師匠にあたる故桂米朝さん(享年89)、師匠の枝雀さんの十八番だった。

 雀々は「世情を扱った話なので、有名・著名人が天に召されることもあると思うので、組み立てはこれから」と話したが、東京公演の際には、落語家・桂歌丸(81)の、あの世の寄席での前売り券が完売しているというギャグを盛り込んだという。

「もともと米朝師匠が『あの世での公演に米朝が近日来園』というギャグをやっていたんですが、今、米朝師匠に代わるのは入退院を繰り返している(桂)歌丸師匠だけ。本当に申し訳ないんですが、ドッカーンとビックリするくらいウケました。それもこの噺の魅力の部分ですね」と話した。