お笑い芸人・松本人志(54)が手掛けるインターネットお笑い番組「ドキュメンタル」(Amazonプライム・ビデオ)のシーズン3が配信中だ。賞金1000万円をかけて10人の芸人が互いを笑わせ合うこの人気シリーズに「幻のシーズン0」があるという。これも公開されたら人気を呼びそうだ。

 ドキュメンタルは昨年11月に「シーズン1」がスタート。今年4月開始の「2」を経て、8月からはケンドーコバヤシ(45)や「極楽とんぼ」の山本圭壱(49)らがエントリーした「3」が始まった。10人の芸人は自腹の参加費100万円を持ってスタジオに集まり、この“密室”の中で互いを笑わせようとする。笑ってしまうと失格になり、最後まで残った「一番おもしろいやつ」が優勝となる。松本はその様子を見て、ジャッジを下す役割だ。ガチの戦いを盛り上げるため、芸人らはスタジオの密室に入るまで、他の参加者の名前を知らされないという。

「相当徹底されてますよ。我々現場スタッフもピリピリしてます。演者の控室が全員別なのは当然。スタッフは演者をA~Jまでのアルファベットで呼んでいます」(番組関係者)

 控室から密室までの間に、たくさんのスタッフが待機。演者同士がバッティングしないように、「A、出ました」「B、こちらの角を曲がりました」などの連絡を無線で取り合う。そこまでして、本番での緊張感を高めているのだ。

 テレビ業界関係者がこう話す。

「実は、シーズン1より先に収録された『シーズン0』があるんです。まるっきり初めての試みとあって、現場に戸惑いもあったようです」

 ところが、収録は無事終わったものの、冗長になる部分や、シュールになりすぎる部分があったため「最初に放送するにはチャレンジングすぎる」と判断。“お蔵入り”になったという。

 同関係者は「お笑いファンはガチを求めている。1~3よりも芸人の必死さが出ているのが手探りで作られた0です。これも公開したらコアなファンは飛びつくでしょう。求める声が高まれば、世に出ることもあると思いますよ」と指摘するが…。

“伝説のシーズン”が日の目を浴びる日は来るのだろうか。