仮面女子の東西統括リーダー・桜のどか(27=アリス十番)が2日、東京・秋葉原の仮面女子カフェ2部公演で生誕祭を行った。仮面女子は今年4月、福井県鯖江市の「めがねのまちさばえ大使」に就任。桜が西山動物園のPR課長に任命されたことからテーマを「動物園」に設定、桜はレッサーパンダ、立花あんな=ヒヨコ、森カノン=虎、川村虹花=犬、桜雪=パンダに扮して登場。会場のファンもマスク・着ぐるみで会場は大いに盛り上がった。

 仮面女子の最初の楽曲「ウオー」、カワユシアラワル(十番バージョンン)などを披露。短編映画「キャンドル・フォー・マイノリティ」の生バンド演奏をステージで初披露した。レッサーパンダの顔が乗った生誕ケーキに笑みを見せた。

 桜は最後のあいさつで「今年になって、動物愛護という新しい夢ができました。現在の活動をやめて、今すぐにでも不幸な道をたどる子たちを救いたい、動物に関わる仕事をしようかと思ったんです」と卒業を考えていたと告白。「でも、私がやるべきことは他にあるんじゃないか、もっともっと私が影響力のある人になったら、たくさんの動物を一遍に救うことができるんじゃないか。それで、ここで頑張っていこうと思いました」と続けた。

「私は今まで、夢というのは自分がかなえるもの、自分がなりたいからなるものと思っていました。私自身も何か社会の役に立ちたいとか、もっと貢献できること、みんなに愛を与えることができるんじゃないかと考えました。そして『女優になって、たくさんの動物の命を救いたい』という夢を持つことができました」

 桜は女優を目指して芸能界入りしたが「気づけばアイドルをしていて、気づけば仮面をかぶってヘドバンをしていました。そんな生活がもうすぐ7年になろうとしています」と振り返り「こうして、活動してこれたのは皆さんのおかげです」とファンに感謝した。それから「仮面女子は日本を世界を動かしていけるアイドルグループになっていけると信じています。みんなの応援がいつか必ずすてきな形になって、まだ見ていない世界をみんなで見ていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」とグループとしての飛躍の誓いながら、さらなる応援を呼びかけた。

 生誕祭を終えた桜は、常設劇場での5回目の生誕祭について「楽しい思い出をつくれました」と笑顔で語った。そして「実家にたくさん動物がいて、動物園のような環境が当たり前でした。一人暮らしをしてから飼い始めた犬の、世話が大変でした。金銭面とかスケジュールの余裕がなく、思い悩んで親戚に預けたんです。そんな経験もあって、中緒半端な気持ちで命を預かるのは良くないことだなと思って、調べたら年間に何万もの命が殺処分という形で亡くなっていることを知って、この事態を何とかしたいという気持ちを持った」と動物愛護を考えるきっかけを明かした。

 現在は飼い始めたウサギにメロメロだという。「9歳の研究生が公園に捨てられているウサギを見つけて、あと3日で殺処分になると聞いたので、事務所に相談(遠征時の世話など)して飼うことを決めました。部屋の掃除や運動をさせるとか大変なこともありますが、すごくかわいいんです。目に入れても痛くないという親心がすごく分かりました」

 今年になってネット番組出演やコラムなど動物愛護の活動を始めた。仮面女子、女優と、そして動物愛護と、頼れるリーダーは目標実現に向かって走り続けると力強く言い切った。