お笑い芸人・ブルゾンちえみ(27)の勢いが止まらない。初の“当日発表”となって注目された「24時間テレビ40愛は地球を救う 告白〜勇気を出して伝えよう〜」(日本テレビ系)のマラソンランナーとして8月26〜27日に約90キロを走破。ゴールシーンの視聴率は驚異の40・5%を記録した。

“お化けドラマ”といわれた2011年の「家政婦のミタ」(日テレ系)の最終回が40・0%だったのだから“ミタ超え”を果たす、驚異の数字といえるだろう。

 ピンの女芸人として埋もれていたが、今年初め、事務所後輩のイケメンお芸いコンビ「ブリリアン」とのコラボで「ブルゾンちえみwithB」としてキャリアウーマンネタを披露するやブレーク。そのギャグ「35億」と、その曲「Dirty Work」(オースティン・マホーン)は誰もが知ることに。ブルゾンはテレビ番組で本家オースティンと共演、コラボ楽曲も発表した。

 さらにドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)の主要キャストとして、主演の桐谷美玲(27)と共演、CMにも進出した。

 先日発表された「2017年上半期ティーンが選ぶトレンドランキング」(マイナビ調べ)では、流行した「モノ・コト・コトバ・ヒト」の4ジャンル中3部門で1位を獲得した。同調査は13〜19歳の女性557人のアンケートだ。

「10代女性にここまで受け入れられるとは、本人も事務所もテレビ関係者も想定外だったのでは。あとは下半期にどれだけ人気を維持できるか。新顔が出てこなければ、年末まで“ブルゾンの年”になるかもしれない。それくらいの人気ですよ。24時間テレビのマラソンランナーを無事やり遂げたことで今後、1か月間くらいはマラソンのエピソードでつなげられますからね」(テレビ局関係者)

 人気の余勢を駆って次の展開も見えてきた。お笑い芸人なら誰もが憧れる「流行語大賞」だ。

「芸人のギャグは最近はサイクルが早く、その年の上半期にブレークしても下半期にはもうブームが去る傾向がある。現時点ではサンシャイン池崎の『ジャスティス』がライバルでしょうが“叫び芸”の池崎に対し、ブルゾンは女性でも簡単にマネできる。ゲス不倫など、倫理的にまずい言葉は選ばれることはないですが、ブルゾンの『35億』はそうしたマイナス面もなく、流行語大賞の最有力候補でしょう」(広告代理店関係者)

 さらには「NHK紅白歌合戦内定」との声も聞こえてきた。キャリアウーマンネタで流す前述の「Dirty Work」は、聞けば誰もがブルゾンWithBが浮かぶほど、今年を象徴する曲となった。

「歌うオースティン・マホーンとブルゾンは何度も共演し、米国の自宅も訪れている。24時間マラソンに激励のメッセージを公開するくらい、気持ちは通じ合っているから、紅白での共演をオファーすればお互いに喜んでOKするでしょう。NHKは紅白改革として若い世代の視聴者重視へシフトしていますし、そういう意味でもブルゾンは適任。オースティンとの紅白スペシャルバージョンの共演が実現すれば、日本中を笑顔にできるでしょうね」(レコード会社関係者)

 当初は正直、キワモノ扱いだった女芸人・ブルゾンが本当に今年の顔に認定されそうだ。

(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)