Jアラートにホリエモン激怒!政府批判も専門家は安全ボケを危惧

2017年08月30日 16時30分

堀江貴文氏

 北朝鮮が29日早朝に発射した弾道ミサイルを受け、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を発信した。そのJアラートが「うるさい!」「ムダ!!」とヤリ玉に挙がっている。

 午前5時58分のミサイル発射後、政府はJアラートを通じ、北海道、東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)、北関東などの12道県に情報を伝達。午前6時2分から配信され、実際にミサイルが北海道から太平洋へと通過したのは同7分ごろだった。

 ミサイルは北海道・襟裳岬からはるか東方1180キロの太平洋上に落下。日本に被害はなかったが、直後からSNS上では不満の声が漏れ始めた。

 特に実業家のホリエモンこと堀江貴文氏(44)は、ツイッターで午前6時30分に「マジでこんなんで起こすなクソ。こんなんでいちいち出すシステムを入れるクソ政府」と怒りのツイート。

 Jアラートは携帯電話やスマホで配信設定できるが、堀江氏は宿泊していたホテル自体にJアラートの警報が作動し、起こされたようだ。

「本格的な実験しようと思ったら東に撃つしかないんだから、そんなのこっちでどうにもならんやろ。いちいちそんなんでアラート出すべきじゃねーんだよボケ」と怒りは収まらなかった。

 ほかにも、主に政権批判派からは「鉄道を止めたりして深刻な状況を演出している」「戦争をあおっている」と安倍政権が北朝鮮との緊張をあおって、求心力を高めようとJアラートを利用しているとの声も相次いだ。

 元東京消防庁消防官で防災アナリストの金子富夫氏は「Jアラートを受け取った人のところにミサイルが落ちる確率は万に一つないかもしれませんが、発射されたことは事実。緊急地震速報や津波警報も何もなかったということもあるが、この種の警報は失敗してもいい。全く知らせがない方がいざという時に行動できなかったら助かる命も助からない。安全ボケになってしまっているんじゃないか」と指摘する。

 ミサイル発射でのJアラートの情報伝達は今回が3回目で、緊急地震速報などと比べ、まだ認知されていない面があり、精度・運用にも課題は多い。

「政府は新たな避難行動、退避行動をもっと指導、広報していく必要がある。いずれにしても発射から数分間の勝負。Jアラートの運用は大切」(金子氏)
“オオカミ少年”ともやゆされるJアラートへの理解は深まるか。