映画舞台あいさつで前代未聞の“開チン”事件

2017年08月30日 10時00分

松江哲明監督

 芸能史上初のチン事が発生! 25日に東京・池袋の映画館で行われた映画の舞台あいさつで、出演者の男性が突然、ズボンを脱いで男性器がチラチラ見えるなか、男性監督に「しゃぶれ!」と強要する信じられない“事件”が起き、大騒動になっている。監督とはテレビ東京の人気ドラマで知られる松江哲明氏で、過去に長澤まさみ(30)、前田敦子(26)らと仕事をしていたことも。この騒動を受け同映画は公開中止に。「強制性交等罪」も適用されかねないというだけに、長澤、前田もショックに違いない!?

「しゃぶれよ! オラッ!!」

 東京・池袋の劇場に、“開チン男”の怒声が響き渡った。“事件”は、「童貞。をプロデュース」(2007年公開)なる超マニアック映画の10周年を記念した舞台あいさつで起きた。

 同映画は、2人の青年が童貞を卒業するまでの姿を追ったドキュメンタリー。毎年夏に繰り返し単館上映されていた。青年役の一人が30代の男性A氏だ。同作ではキャストとして出演したが、現在は映像ディレクターが本業という。

 メガホンを取ったのは「東京都北区赤羽」や「山田孝之のカンヌ映画祭」(ともにテレ東系)の松江監督だ。「山田孝之の――」には、長澤や芦田愛菜(13)も出演していた。また2012年の「第25回東京国際映画祭」では、同映画祭アンバサダーを務めた前田とともに記者会見に出席したことも。松江監督は前田を女優として高く評価し、昨年には映画雑誌で対談したこともある。

 舞台あいさつの途中、A氏は突然ブルーのハーフパンツを脱ぎ、両手で松江監督の頭をつかんで自身の股間に押しつけようとして「しゃぶれよ! オラッ!! あの時、俺にやったみたいにやれよ!」と罵声を浴びせ、もみ合いになったのだ。

 松江監督は顔を一気にこわばらせた。A氏は同映画について「無理やり羽交い締めにして、無理やりAV女優に(自分に対し)フェラさせた」と追及。さらに上映も「劇場公開はやめてくれと言った」と主張した。

 関係者によれば「Aは撮影当時の過程や、同映画が毎年夏に繰り返し上映されることに激しい不満を持っていたようだ」という。

 松江監督は「俺はシャブらない!」と首を横に振って断固拒否。脱いでから15分ほど経過したころにA氏はようやくハーフパンツをはき、フェラは未遂のまま舞台あいさつは終わった。

 観客は少なくとも30~40人はいた。爆笑したり、あぜんとしたりと事態をのみ込めていないようだったが、その中の一人がケータイなどで撮影してネット上に動画を投稿したから、さあ大変、大騒動に発展してしまった。

 こんな前代未聞の事件、当然ながら「話題集めの壮大なるヤラセではないか?」という疑問が出てくる。だがA氏は「今日、1人でケンカしているからな!」と単身で仕掛けたと強調。騒動がガチならば、公開を中止させたいがために開チンしてフェラを強要する暴挙に出たということか?

 本紙は配給会社に電話で取材を試みたが、つながらず、映画館も「回答を控える」と拒んだ。警視庁は“事件”について苦笑いしつつ、捜査の着手などには「従来からお話しできない」とした。

 一緒に仕事をしたことがある長澤や前田にしてみれば、「まさか、そんな“事件”が…」と大きなショックを受けることは間違いない。

★刑事、民事で事件に発展か=この騒動は刑事、民事、双方の事件に発展しかねない。刑事事件として該当しそうなのが公然わいせつ罪。A氏は観客に背を向けてさらけ出さないようにしていたとはいえ、壇上で“開チン”していた。

 アディーレ法律事務所・岩沙好幸弁護士は「『公然』とは不特定、または多数人が認識できる状態を言い、観客が30数名であれば多数に当たるとした裁判例があります」と指摘。「今回は30~40人の観客の前で、陰部を露出しているため同罪が成立する可能性があります」とした。

 刑法の性犯罪関連の規定が110年ぶりに大幅見直しされ、厳罰化。先月13日に施行された改正刑法の強制性交等罪(旧強姦罪)での立件もあり得る。岩沙弁護士は「被害者が男性で口腔性交の場合も、同罪の適用があります。被害者の反抗を著しく困難にする程度の(激しい)ものと言えれば、同罪の未遂が成立する可能性があります」。改正刑法により、強制性交等罪の被害者は性を問わなくなった。

 公開中止について、民事では「映画館は、上映されていれば得られたはずの利益などを損害賠償請求することが考えられます」と分析した。