藤井フィーバー「町おこし」に追い風 兵庫・福崎町“河童と将棋指せるベンチ”に注目

2017年08月25日 16時30分

将棋を指す河童のベンチ

 将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ・藤井聡太四段(15)が24日、大阪市の関西将棋会館で開催された第43期棋王戦挑戦者決定トーナメントで豊島将之八段(27)に敗れた。

 対局は藤井四段にとって、6月2日の澤田真吾六段(25)戦以来となる千日手が成立。昼食後に指し直しとなったが、87手で敗れ、夏休みの公式戦対局成績を7勝3敗で終えた。公式戦通算は38勝4敗。

 この日も30人超の報道陣が駆けつけ、いまだ藤井フィーバーは冷めやらない。一方でユニークな町おこしに将棋熱が追い風となっている町がある。兵庫・福崎町だ。

 同町出身の民俗学者・柳田国男にちなみ、妖怪を用いた町おこしを行っている同町では、河童が将棋を指しているベンチを街の玄関口・JR福崎駅前に設置している。

 同町地域振興課の小川知男氏は「駅前に妖怪と座って写真を撮れるベンチを作ることになり、ただ単に座るだけでは面白くないので、将棋を指したらストーリー性もあって面白いのではないか」と趣旨を説明した。

 設置費を含めた総制作費120万円で3月には設置が完了。河童のリアルさもあってSNS上で話題を呼んだが、6月ごろから盤上の駒14個が外れてしまう事態に。11個が紛失、3個は回収したが「被害届は出してませんが、いたずらではないかとみて、警察にも相談して警戒しています」(同)。現在、修理中で「来週中にもお披露目できる予定」とのことだ。

 将棋ブームが重なり、大きな話題となっていることには「大々的にPRしているわけでもないですし、たまたま重なっただけ」と、あくまで妖怪ありきという。

 これに将棋連盟関係者は「タイトル戦の会場を使わせてもらうなど、地方でもいろんなイベントを行っている。将棋が町おこしの一助となっているのなら光栄なこと。さすがに河童と将棋は指せませんが(笑い)、兵庫県出身の棋士も多いので、ベンチで河童と将棋を指してる写真とかお役に立てるようならいいですね」と歓迎している。