八代目中村芝翫 襲名からまもなく1年「自覚を大事に持っていかなくては」

2017年08月23日 19時09分

左から中村歌之助、中村橋之助、中村芝翫、中村福之助

 歌舞伎俳優の八代目中村芝翫(51)と3人の息子の四代目中村橋之助(21)、三代目中村福之助(19)、四代目中村歌之助(15)が23日、京都市内で年末の風物詩「當る戌歳 吉例顔見世興行・東西合同大歌舞伎」(12月1~18日、ロームシアター京都・メインホール)の製作発表会見を行った。

 昨年10月の東京・歌舞伎座を皮切りに行われてきた芝翫親子の襲名披露も、いよいよゴールを迎える。「義経千本桜 渡海屋・大物浦」「人情噺 文七元結」に出演する芝翫は「今まで支えてくださった京都の歌舞伎ファン、それ以上に息子たちと同じ、次世代の歌舞伎ファンの胸を打つような興行にしていきたい」と意気込んだ。

 八代目を襲名し、まもなく1年となるが「『芝翫さん』と呼ばれることには慣れておりますが、襲名の自覚を大事に持っていかなくてはと思います。ただ、うちの母親が劇場で『芝翫の家内でございます』と言っていたのが『芝翫の母親でございます』と言ってるのは、何とも不思議な感じがします」と笑った。

 同じく襲名した3人の息子については「僕は子供にものを教えないんですが、橋之助が弟たちに『お前たち、気をつけないとお父さんは何も教えてくれないぞ。自分たちで自発的に先輩に教わらないと捨てられるぞ』としゃべってるのを聞いて反省しました。皆さんもよくよく面倒見てくださっている」と息子の成長に目を細めるとともに、歌舞伎界の関係者に感謝した。

 なお、同興行は舞台となる京都・南座が耐震補強工事中のため、ロームシアター京都で開催される。京都の印象について芝翫は「南座に育てていただいたという思いは強い。橋之助時代にはテレビドラマでも京都の撮影所になじみが多かった。家内の故郷でもございます。深くご縁があるのかなと思っております」と話した。