演歌歌手・田川寿美(41)の新曲「心化粧」がロングヒットの兆しを見せている。

 6月末に発売されて以降、8週連続でオリコン演歌歌謡曲チャートでトップ10入り。「最近は演歌チャートも出入りが激しいですが、ここまで高位置で安定しているのはまれ。今年注目の作品と言っていいかも」とは音楽関係者。

 田川にとっても、ここまで息の長いヒット曲は久々とのこと。このロングヒットは、同楽曲では新たな試みがハマった結果だという。

 CDショップの関係者は「歌唱力があると評価される田川さんは、ファルセット(裏声)で高音域を歌う曲だったり幅広い音域の“聞かせる曲”が多かった。でも、今回の曲は一般のカラオケファンが、歌いやすくなっている。“歌える曲”になったことで、カラオケファンの後押しがロングヒットの大きな要因の一つ」と分析。新たなファンを取り込んでいるという。

 実際、今回の新曲発売を記念したカラオケ大会が10月に行われる予定で、現在、予選出演者を募集しているが「応募者の中には40、50代の男性も多くなっている。これまでとはちょっと変わってきています。男性ファンが歌いやすいというのは、今回の新曲の特徴かも」とは所属レコード会社関係者。
 それでも「これまで田川を支えてくれたファンの反応もいい」(同)というから“新境地”の開拓に成功したというところだろう。

 新曲発売イベントでは「心化粧」を5歳の長男が初めて歌ってくれたと喜んだ田川。「長男の存在も田川さんにいいモチベーションを与えているのは確か。キャンペーンや歌番組でもいい意味で力が入っているのが分かる」とは前出の音楽関係者。この勢いが紅白復活への扉を開けるか。