ASKA 新曲MV収録で披露「東京五輪テーマ曲」の本気度

2017年08月18日 11時00分

熱狂する収録参加者に囲まれたASKA

 見据えるのは2020年――。歌手のASKA(59)が16日、都内で新曲「未来の勲章」のミュージックビデオ(MV)の収録を行い、ファンや報道陣に公開した。14年に覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されて以来、ライブへの“飛び入り参加”を除けばファンの前で生歌を披露するのは初めて。そんなASKAは、開幕まで3年を切った東京五輪でのテーマ曲採用という野望を秘めている。

 もともとは、ASKAが思いつきでブログで発表したことから実現したという公開収録。約1万1000人の応募の中から抽選で選ばれた300人がエキストラとして参加した。報道陣を入れたのは「みんなで一緒に楽しもうというASKAの思いから」(関係者)だった。参加できない人のために、ユーチューブでも生中継されるというサービスぶりだ。

 ASKAは2月に地元福岡のテレビ番組出演や告白本刊行など活動を活発化させ、3月にはミュージシャン仲間のライブでステージに引き上げられて歌ったことをブログで明かしている。そして今回の大掛かりなMV収録に至った。

 会場は、ASKAとバンドメンバーを参加者らが半円状に囲む形の路上ライブ的な雰囲気。ASKAは報道陣に向けて「マスコミの方もたくさんいるけど、オレ、別に変なやつじゃないから! 最近カチンときてさ」と言い放つこともあったが、「いろいろあった。みんな、ゴメン!」と謝罪して、歌に突入した。さすが伸びやかな歌声は逮捕前と変わらず、ファンはうっとりだ。

 収録終盤にはこんな場面も…。ASKAは「勝手に(20年の)東京五輪のテーマソングを作りました」と告白するや、制作に2年かけたという、明るくノリのいいインストゥルメンタルの楽曲を披露。さらに「一般公募があれば参加させていただきたい!」と何と大会組織委員会にラブコールまで送ったのだ。これにはファンも仰天したに違いない。

 五輪関係者が言う。

「国際オリンピック委員会(IOC)は、ただでさえドーピングに対してピリピリしているのに、覚醒剤で逮捕されたアーティストを使うはずがない」

 昨年の逮捕は不起訴だったが、14年には違法薬物事件で執行猶予付きの有罪判決を受けている。3年後の五輪開催時には猶予期間が終わっているものの、東京組織委やIOCが前歴にこだわるなら、ASKAのイメージは良くはないだろう。

 今回のMV収録でASKAは「(1964年の東京五輪を思い出しながら)沿道で白い旗を振りなさいって言われて、ワケも分からず振ったのを覚えている」と少年時代に開催された前回の東京五輪を振り返り、「いろいろな所で開催されている五輪を、もう一度見たい」と熱っぽく語った。

 翌17日のブログでは自身の曲を「僕が作った僕だけの『東京オリンピックテーマ曲』です」と紹介。続けて「僕が、テーマ曲に選ばれることはありません。しかし、その曲は2020年『東京オリンピックテーマ曲』に決定されるであろう、どの曲にも負けない自信があります。制作に2年間もの、月日をかけたのですから」と採用されないとの見通しも示した。曲そのものは「完全たる自信を持った作品」としているが、その思いは通じるか…。