歌手ASKA(59)が16日、都内で新曲のミュージック・ビデオ(MV)の撮影を行った。

 撮影したのは、自身が立ち上げたレコード会社から2月に発売したアルバム「Too many people」の収録曲「未来の勲章」のMV。ブログを通じて募ったエキストラ300人の前で熱唱した。ローカル番組や知人のライブへの飛び入り参加を除けば、2014年の覚醒剤逮捕による一連の騒動後、ファンの前で生で歌唱するのは初めてだ。

 現場は、エキストラがASKAとバンドメンバーを半円状に囲むようにして、路上ライブのような雰囲気。また、収録の様子は動画投稿サイト・ユーチューブを通じて生中継された。ASKAは登場すると開口一番、ユーチューブの視聴者に向かって「見えてるよ!」と叫び、「お帰り」とエキストラの中から声をかけられると「ただいま」と答えた。

 報道陣に対しては「マスコミの方もたくさんいるけど、俺、別に変なやつじゃないから! 最近カチンときてさ」と意味深発言。その後「いろいろあった。みんな、ごめん!」とファンに謝罪した。

 終盤には、小学1年生の時の東京五輪を思い出しながら「沿道で白い旗を振りなさいって言われて、訳も分からず振ったのを覚えている」と語り始めた。続けて「いろんな所で開催されている五輪を、もう一度見たいと思っていた」と話すと「勝手に東京五輪のテーマを作りました」と制作に2年かけたという楽曲を披露した。
 
 撮影が終わり、スタジオを後にしようとタクシーに乗り込む際、ASKAは満足そうな笑みを浮かべた。