相次ぐ“芸能プロ社長”の性暴力事件 被害者を丸め込む古典的手口

2017年08月16日 11時00分

 女子高生(16)を泥酔させて性的暴行したとして熊本市のタレント事務所社長、塚本伸也容疑者(30)が14日までに準強制性交等の疑いで熊本県警に逮捕、送検された。「強姦するつもりで飲ませたわけではない。酔い潰れたのでその気になってしまった」と供述している。

 同容疑者は12日、熊本市内で行われた自身がプロデュースするご当地アイドルユニットのライブを女子高生に見学させた後、居酒屋に呼び出して酒を飲ませ、翌13日午前2時ごろ、市内のビジネスホテルで前後不覚になった女子高生に性的暴行した疑い。

 同容疑者は小学生時代から県内でローカルタレントとして活動していたが、7~8年前から芸能プロダクションを経営。事務所ホームページを見ると「小学1年生から高校1年生まででアイドル活動に興味がある方」を募集する告知で、「オーディションを無断欠席された場合、損害金を請求する事が御座います」とページの下に小さく書かれていた。

 先月には、事務所所属を断った声優志望の女性を乱暴して違約金名目で10万円を奪い取って強姦致傷と強盗容疑で東京都杉並区の芸能プロダクション社長の男(33)が逮捕されたばかり。

 芸能関係者は「売れっ子が一人もいなくて社長が趣味でアイドル育成をやっているような所は似たりよったり。理由を付けて説教したり、うそ八百の人脈をひけらかして『ここでミソを付けると業界でやっていけない』などと丸め込んで肉体関係を強要する」と指摘。

 古典的手口にもかかわらず、バイト感覚で猫もしゃくしもアイドルを目指す時代、被害者は後を絶たない。同事務所も「学校に通いながらの芸能活動も可能です」として、まるで学習塾のように学校名を羅列して「熊本県内公立・私立中高生所属実績多数!」とうたっていた。