お笑いタレントの出川哲朗(53)のレギュラー番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(土曜午後7時54分、テレビ東京系)が高視聴率をマークしている。“嫌われ者”と呼ばれて約30年。やっと出川ブームが到来した。

「7月15日に放送された2時間半スぺシャルの視聴率は8・1%。同局の看板番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』同様にコストが低いのに8%台は大成功。テレビ界の“嫌われ者”が、日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』で女性や子供たちから支持されるようになった。他局からも出川メーンの出演オファーが殺到してますよ」(バラエティー番組関係者)

 出川は1986年に映画「男はつらいよシリーズ」で端役ながら俳優デビュー。その後、演劇学校の同級生だったウッチャンナンチャンのレギュラー番組や、「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」などのバラエティー番組に出演、体を張ったリアクション芸が注目された。

 しかし、お笑い関係者は「出川の容姿から、女性雑誌の“抱かれたくない男ランキング”で殿堂入りして以来、テレビ界の“嫌われ者”と呼ばれるようになったんです。TBS系の『アッコにおまかせ!』では和田アキ子によくイジられていましたが、最近では出川に同情する視聴者の声が殺到。日テレの『イッテQ』の準レギュラーでファンが急増した」と語る。

 放送開始から10年以上たって、20%前後の高視聴率を取っている日テレの「イッテQ」は世代を超えて視聴されているが、中でも若い女性と子供の人気があるのが「パパラッチ出川」や「出川哲朗のはじめてのおつかい」の企画コーナーだ。

「出川がスピルバーグやナオミ・キャンベルなどの世界的な有名人にメチャメチャな英語で接触を試みるという企画なんです。最近では“出川イングリッシュ”を使った『はじめてのおつかい』がSNSなどで拡散されて、若い女性や子供たちの間で爆発的な人気になっているんです」(ネット関係者)

 出川ブームが到来しているのは確かなようだ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)