女優・小池栄子(36)が「金銭トラブルに巻き込まれている」と、「週刊新潮」に報じられた。同誌によると古巣の芸能事務所「ドリームキャブ」が原告となり、所属していた期間の未払い精算金約1200万円の支払いを要求するもの。被告は小池と、夫で現事務所「e―PRODUCTION」の社長を務める坂田亘氏(44)だ。

 小池は駆け出しのころ、「イエローキャブ」の関連会社「サンズエンタテインメント」に所属。その後、移籍したイエローキャブが経営破綻したことで、業務提携先のドリームキャブ所属となっていた。

 現在所属する「eプロ」への移籍にあたって、小池がやるべきことが“精算”だった。

「ドリームキャブやイエローキャブで取ってきた仕事の報酬は、タレントが事務所を離れた後も受け取る権利がある。当初、坂田さんも内容に納得していたのですが、途中から『払いません』と言いだした。小池の商品価値に傷をつけたくないから、話し合いを進めて訴訟をギリギリまで避けようとしてきたが、坂田さんが全く対応してくれなかった」(ドリームキャブ関係者)

 約1200万円という金額は、過去3年間のCM出演料を除く仕事の稼ぎの平均に約30%をかけたもの。「これでも良心的。昔は事務所を移籍するとなればタレント側が5000万円、1億円払うのが普通だった。かなり現代的でビジネスライクな要求だと思う」とは古株の芸能関係者だ。

 前出のドリームキャブ関係者は「小池は業界のルールを破ってしまった。こんなことがまかり通ると、事務所がゼロから育てて、一人前に稼げるようになった途端、独立していく芸能人が増えてしまい事務所は存続できない」と嘆いた。

 坂田氏サイドは弁護士と話し合ったうえで、「1200万円は支払う必要はないと判断したそうだ」(事情通)。

 1回目の口頭弁論は今月31日の予定。ドリームキャブの弁護は多くの芸能事務所が所属する音事協の顧問弁護士が担当。業界の慣習の未来を占う裁判となり、判決が注目されそうだ。