それでもくすぶる水卜ちゃんのフリー転身説——。日本テレビの水卜麻美アナ(30)が8日、レギュラー出演しているバラエティー番組「ヒルナンデス!」(月〜金曜午前11時55分)を9月末で降板することを同番組で明らかにした。10月から朝番組「スッキリ!!」のMCを務めることも日テレから発表された。そんな水卜アナについては、日テレ退社も含めた将来の方向性を模索していると、ごく親しい関係者が証言しており、女子アナの“賞味期限”ギリギリといわれる三十路を迎えた水卜アナへの注目は高まるばかりだ。

 8日オンエアされた「ヒルナンデス!」の最後に水卜アナは、言葉を詰まらせながら「9月いっぱいで卒業して離れることになりました。入社1年目から6年半、ヒルナンデスがすべてだったようなものなので、とても寂しい気持ちでいっぱいです」と続けた。

 26〜27日に放送される日テレ恒例のチャリティー番組「24時間テレビ」では総合司会の大役を務め、一時はマラソンランナー候補とも言われた。文字どおり日テレの顔だが、一方でこれまで、フリー転進のウワサは流れては消えていた。今回の卒業発表で、再び今後が注目されることになる。

「マラソン候補も退社への花道…なんて言われ方をしてましたが、本人の中でも30歳という“女子アナ定年”を意識し始めているよう。そんなタイミングもあり、あちこちに相談をし始めているそうです」と、ある芸能プロ関係者が声を潜めて明かす。

 その相談相手の一つと言われているのがフリーアナウンサー・宮根誠司(54)が所属している事務所。

「日テレの先輩で『24時間テレビ』でも一緒に司会をする羽鳥慎一もいますし、水卜にとってみれば、フリーになるなら一番行きやすいところと言えるでしょう」(同関係者)

 ただ、すんなりといかない理由があった。同事務所に在籍している元TBSアナの田中みな実(30)の存在だ。

「そこがネックになっているとも言われています。お互いが意識しているのか、水卜の方が田中に苦手意識を持っているのかはイマイチ分かりませんけれども、このギクシャクした関係を、一説には男関係のもつれではという人もいるほどです。とにかく2人の関係は悪いようです。田中が辞めなければ事務所に入らないという話に発展しているらしい」(同関係者)

 キャラがかぶっているわけでもないし、同じ局にいたライバル同士でもない。だが、同い年ということから「気になる存在」となる女心なのだろう。

 それでなくても「フリーになった田中が、いま一つパッとしていない現状がひっかかっているのかも。独立して事務所に入ったはいいが、今まで以上に自分が活躍できるのか、と不安になっているようだ。だとしたら、自分の能力が最も発揮できる事務所が他にあるかも…と検討しているのかもしれない」(前同)。
 そこまで悩んでいるのは、日テレを辞めてフリーになるために積極的に動いている証しといえるだろう。

 こんな状況を日テレ側も知らぬハズはない。とっくに流出阻止に動き始めている。視聴率3冠王の日テレといえども、局の顔として定着している水卜アナを簡単にフリーへ転進させるほど余裕はない。

 ある制作会社関係者は「実際、フリー転向間違いなし! といわれたものの、最終的には残留したTBSの安住紳一郎アナの例もある。現在の地位の向上はもちろん、将来の幹部候補生として約束するなど局として出来る限り可能な厚遇を用意している。それに今、フリーの女子アナ飽和状態ですからね。水卜さんに近いところからそういう状況を懇々と説明して流出を阻止しようとしてます」。

 8日の卒業報告で「今後は、この後の私の新しいチャレンジというのも発表…」とも話した水卜アナだが、日テレは10月から「スッキリ!!」への“異動”を発表。「これは明らかに、流出を阻止しようとしている日テレの残留工作でしょうね」(同)

 当面は局アナを続けるとみられる水卜アナだが、せめぎ合いは今後も続きそうだ。