広島県出身の歌手・高橋真梨子(68)が2日、広島―阪神戦(マツダスタジアム)で始球式を行った。

 滑り止めのロジンバッグに触れてから投球したが、ボールは手前でバウンドし、転がりながら捕手に到達した。「(年齢も)70近いので、あれが精一杯です」と笑顔で話した。

 この試合は原爆投下の8月6日を前に「ピースナイター2017」として開催。「両親が被爆して私も2世。こちら(広島)に両親のお墓もある」。母・千鶴子さん(享年70)の誕生日である11月1日にちなんで、背番号「111」のユニホームを着用した始球式は「もう一生ないだろうな、すぐ終わってしまうのかなと思いながら投げた。ちょっとだけ楽しめた」と感想を語った。