日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」は26日、コメンテーターの元宮城県知事・浅野史郎氏(69)の前日の高須クリニックに対する発言について謝罪した。

 番組アシスタントの林マオアナウンサー(32)が「コメンテーターの浅野史郎さんが高須クリニックについて問題を抱えている美容外科であるかのように受け止められるコメントを致しました。放送後、浅野さんに発言の真意を聞いたところ、そのような意図はなく、浅野さんが裁判の内容を誤解していたことによるもので、高須院長に対しておわびするとの気持ちを表されました」と説明。続けて「読売テレビとしましても高須院長ならびに視聴者の皆様に誤解を与える放送を行ったことに対しおわび申し上げます」と謝罪した。

 MCの宮根誠司キャスター(54)も「大変申し訳ありませんでした」と謝罪した後、「これからも仲良くしていただけますでしょうか? ぜひ『イエス』とおっしゃっていただきたいと思います」と問題になった高須クリニックのキャッチコピーを引用して高須院長に呼びかけた。

 25日の放送で浅野氏は高須クリニックの運営法人が、国会内の発言で名誉が傷つけられたとして、民進党の大西健介衆院議員(46)、蓮舫代表(49)、同党を相手取り計1000万円の損害賠償を求めた民事訴訟についてコメント。5月17日の衆院厚生労働委員会で大西氏が悪徳美容外科の広告や集客を問題視した際に「『イエス! ○○クリニック』と連呼するだけの陳腐なCM」と、高須クリニックを連想させる発言をしたことについて浅野氏が「これは真実を言ったんです」と名誉毀損にはあたらないとの私見を述べた。さらに「イエス 高須クリニックって言ったってかまわない、そんなの名誉毀損じゃない」とダメ押しした。

 この放送後、浅野氏の発言に関し高須克弥院長(72)はツイッターで「明確な名誉毀損です。いまミヤネ屋さんに顧問弁護士から警告しました。浅野史郎様から明日中にお詫びがなければ提訴します」と法的措置も辞さない構えを見せ「明日中猶予を与えます。詫びがなければ明後日提訴します。僕も老人だから老人だからと容赦しません」と宣言。さらに「ミヤネ屋の提供降りるか。詫びを急いだほうがいいと思うけど…」とスポンサー降板もほのめかしていた。

 一夜明けたこの日、高須院長はツイッターで番組プロデューサーから「浅野史郎さんは平謝りしている」と連絡があったと報告した上で「了解しました。今日のミヤネ屋でそのむねオンエアしてください。それで全てを許します」と番組内での生謝罪を要求したことを明かしていた。

 この日の放送に浅野氏本人は出演しておらず、浅野氏の今後の処遇などは明らかにされなかった。

 番組内での謝罪を受けて高須院長はツイッターに宮根と林アナが揃って頭を下げるシーンの画像を添えて「ミヤネ屋謝罪してる。もらい事故なのに謝らせて悪かったね。全部許すぜ。なう」とツイート。宮根の「イエスとおっしゃっていただきたい」の呼びかけに「宮根さん。これで全てOKです。イエス高須クリニック」と返答した。