吉本新喜劇の酒井藍(30)が26日、大阪市のなんばグランド花月で新座長就任公演「恋する乙女はちょっぴり太め」を開催した。

 1999年に座長制度が固定されて以降、史上最年少での座長就任となる酒井は、公演前に先輩座長の内場勝則(56)、辻本茂雄(52)、川畑泰史(50)、すっちー(45)とともに緊張した様子で口上に登場した。

 内場が「酒井藍が新座長に昇格すると吉本から聞いて『いーーっ』でした」と自身のギャグを交えて語ると、酒井も「いーーっ」と答え、会場を笑わせた。

 一方、川畑は「このたびは酒井藍ちゃんの横綱襲名披露に…」と笑わせつつ「男の座長にはできない女性ならではの笑い、お芝居をつくっていってくれると思います」と祝福した。

 公演後、酒井は「1回終わってホッとするかなと思ったけど、今も始まる前と同じで、ずっとドキドキしてます」と第一声。続けて「口上はゾクゾクして、幕が開いた瞬間は股間がむずむずしました。正直、(先輩座長は)いいことを言ってくれたらしいですが覚えていないです。『いーーっ』って言ったのしか覚えていない」と、かなり緊張していたことを明かした。

 公演についても「今まで通り先輩に助けてもらって、座長になった感じはないです。カバーできるくらいになりたい」と反省しきりだった。

 新座長就任で給料アップも見込まれるが「8月からですね。他の座長の方々は『そないや』ておっしゃいますね。結婚資金ためたいとは思いますけど、あまり期待はせずに」と大幅アップはなさそうだ。

 5月に新座長就任が発表されたが「求愛のファンレターは、一個も増えない。ノー求愛! ちびっ子、同世代の女子、おじいちゃんおばあちゃんには応援してもらえるんですけど、同世代の男性のファンは皆無です」と結婚への道のりは遠そう。この日も多くのちびっ子から歓声を浴びたが、「ちびっ子にストライクゾーンを広げてみては?」の提案には「大事な記者会見で、『ストライクです』言うたらおかしなことなるでしょ! そんなわけないじゃないですか」と応じて笑わせた。ファンからも先輩後輩芸人からも愛される酒井だけに今後が楽しみだ。

 なお、公演の模様は毎日放送「吉本新喜劇 酒井藍座長就任記念SP」(29日午後0時54分=関西ローカル)として放送される。