作曲家の井上ヨシマサ(51)が選曲し、メンバーを人選した「井上ヨシマサ『神曲縛り』」公演が20日、東京・秋葉原のAKB48劇場でスタートし、公演前にゲネプロが公開された。

「Everyday、カチューシャ」「希望的リフレイン」「UZA」など、数多くのAKBシングル曲を作曲してきた井上氏が、ダンス力&歌唱力を重視して出演メンバーを決定。岡田奈々(19)、小嶋真子(20)らAKBメンバー以外に、SKEの古畑奈和(20)、HKTの神志那結衣(19)ら姉妹グループメンバーが抜てきされた。

 屈指のダンス力を誇るAKBチーム8の横山結衣(16)は、センターポジションで、10曲目「カモネギックス」から13曲目「Escape」まで圧巻のダンスパフォーマンスを披露。12曲目「UZA」では新たに同公演用の振り付けも担当した。

 猛練習したという総監督の横山由依(24)は「すごく難しかった…。レッスンで落ち込んだ」と話すと、AKBの田野優花(20)は「アイドルが発言することじゃないけど、レッスン後にトイレで吐いた…。AKBに入って初めて」と告白。AKBチーム8の小田えりな(20)は「本当にダンスが難しくて、無事に初日を迎えられてよかった」と胸をなでおろした。

 当の横山結は「井上ヨシマサさんに『振りを付けてください』と言われて、一から作り直しました。みんなで練習して(パフォーマンスを)見せられることがうれしいです」と笑顔を見せた。

 ゲネプロ後の囲み取材で、改めて高難度の振り付けについて聞かれた横山結は「みんなで踊る達成感がうれしくて、本番が楽しみです」とニッコリ。ただ、大先輩の峯岸からは「こんなに難しいの! 責任持って考えて」と冗談交じりに言われたようで、横山結は「ちょっと怖かった」と明かし、周囲を笑わせた。

 そんな峯岸も「リハから『お前、やるな』と高め合えて、志も高いところにある。このチームはいけるなと思いました。ショーとして楽しんでもらえる」と手応えを語った。

「制服が邪魔をする」など2007年からAKBの楽曲を手がけてきた井上氏は「ようやく10年目にして、秋元康からプロデューサーの座を奪えるかな、と。その一歩が切れたと思います」と公演の出来栄えの良さに大胆発言も飛び出した。